◆明治安田J1百年構想リーグ▽プレーオフラウンド第2戦 1―2位決定戦 鹿島2―0神戸(6日・メルカリスタジアム)※2戦合計5―2で神戸が優勝。第1戦は神戸5―0鹿島

 プレーオフラウンドの第2戦が行われ、神戸(西1位)はアウェーで鹿島(東1位)に0―2で敗れたが、2戦合計5―2で優勝が決まった。

Jリーグの来季26―27年シーズン(8月7日開幕)からの秋春制移行に伴い、開催された特別大会を制覇。クラブ5冠目のタイトルとなり、26―27年のアジア・チャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)の出場権も得た。

 優勝した神戸イレブンが、敵地で喜びを爆発させた。特別大会の頂点。ホームでの第1戦(5月30日・ノエスタ)で古巣相手にハットトリックを決めたFW大迫が表彰台でトロフィーを掲げ、キャプテンマークを巻いたDF酒井はシャーレを誇示した。大迫は「この勝利をチームで喜びたい。いいシーズンだった」と、かみしめた。

 第1戦は5―0の大勝。2戦目を守備的に戦う選択肢もあった中、攻めの姿勢を貫いた。守備面でもGK権田が好セーブし、FW武藤が自陣ゴール前まで戻るなど日本代表経験者が一丸となった。後半に2失点するも慌てず、試合を終わらせた。就任1年目で頂点に導いたミヒャエル・スキッベ監督(60)は「本当にチームが1つになっていく過程にあるのかな。

満足している」と安堵(あんど)した。

 指揮官と選手が歩み寄り、窮地を脱した。ACLE準決勝でアルアハリ(サウジアラビア)に敗れて4月下旬に帰国した。その後のリーグは7戦で3勝4敗(うちPK戦1勝2敗)と急失速。スキッベ監督は当初の4バックから3バックの布陣も試したが、悪い流れは断ち切れなかった。辛くも西1位を決め、鹿島との決戦を控えた5月下旬には、大迫や酒井らベテランが同監督に直談判し、戦術の一貫性を願い出た。

 昨季まで4季率いた広島でルヴァン杯優勝2度の指揮官は「選手は思ったことを言ってもいい。それを吸い上げ、監督が判断を下す」と受け入れた。大迫も「言った責任がある」と4バックに戻した第1戦で貫禄の3発で応えた。

 秋春制に移行するJ1は約2か月後に開幕する。クラブ5冠目は通過点。今季逃したACLEの初優勝にも再び挑む。

「本当に悔しい思いをしたので、アジアを取りたい」と大迫。つかの間の休息を経て次の戦いへ向かう。(田村 龍一)

 ◇ヴィッセル神戸 1966年に岡山県で創部された川崎製鉄水島サッカー部が前身。94年に神戸市をホームタウンとし、現名称に改称。97年にJリーグ加盟。名前の由来は「勝利(VICTORY)」と「船(VESSEL)」から生まれた造語。本拠地はノエビアスタジアム神戸。

◆百年構想リーグ 26―27年シーズンからの秋春制(8月開幕)移行を前に、半年間で行われた特別大会。J1は東西に10クラブずつ分けた地域リーグラウンドを戦った後、プレーオフを実施。J2、3は全40クラブを東西合わせて4つのグループに分けた。昇降格はなく、リーグ戦お通算記録としては残らない。

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