◆第108回全国高校野球選手権神奈川大会▽4回戦 立花学園7―6相模原(16日・平塚)
立花学園は、昨年1月に死去した県立校の名将・佐相眞澄さん(享年66)が最後に率いた相模原との一戦に挑んだ。試合終盤の8回に4点差をひっくり返す逆転勝利の後、立花学園・志賀正啓監督が取材で真っ先に口にしたのは、勝利の喜びではなく相模原への感謝だった。
「一番最初に必ず相模原に伝えていただきたいんです」。試合前、相模原の選手とスタンドは合唱曲「虹」を歌い、立花学園ナインを迎えたという。志賀監督は「本当にいい経験をさせてもらった。あの歌も今日の試合も佐相先生に届いていたらと思った」と振り返った。
佐相さんとは、何度も公式戦でしのぎを削ってきた。「いつも今日みたいな大変な試合になる。本当に手ごわい相手だった」。試合後には打撃理論も惜しみなく教えてくれたといい、「神奈川で一番当たりたくない。でも一番得るものが大きい人だった」と敬意を口にした。
今年の相模原の3年生は、佐相さんが最後に指導した世代。「そのチームと試合ができたことは本当に財産。みんなが健康な状態で最後まで試合ができたらもっといい試合だったと思うが、これからも佐相先生の遺志を引き継いで頑張ってほしい」と相模原ナインへエールを送った。
その思いを胸に戦った一戦は、4点を追う8回に6安打を集め、一挙5得点で試合をひっくり返した。前日には選手へ「高校野球を終える一歩手前まで来ている。腹を決めて振ろう」と伝えていた。「序盤は欲や邪心があって高めの球を振っていたけれど、後半は頭を空っぽにして振り切ってくれた。それがいい結果になった」と逆転劇を振り返った。
「この試合の1回から9回の中で成長したことが今日一番の収穫。本当に選手ってすごいなと思いました」。最後まで諦めずに夏をつないだナインをたたえた指揮官は、「本当に夏の大会っていいな」と言葉を絞り出した。その言葉には、高校野球への思いと、長年しのぎを削ってきた相手への敬意が詰まっていた。










![Yuzuru Hanyu ICE STORY 2023 “GIFT” at Tokyo Dome [Blu-ray]](https://m.media-amazon.com/images/I/41Bs8QS7x7L._SL500_.jpg)
![熱闘甲子園2024 ~第106回大会 48試合完全収録~ [DVD]](https://m.media-amazon.com/images/I/31qkTQrSuML._SL500_.jpg)