バレーボール▽男子ネーションズリーグ(NL) 1次リーグ第3週大阪大会 日本3―2(18―25、24―26、29―27、25―19、15―11)カナダ(16日、Asueアリーナ大阪)

 世界ランク4位で今大会首位の日本は世界ランク15位のカナダに3―2で逆転勝ち。0―2の崖っぷちから第3セットから3連取し、23年大会以来の開幕10連勝を飾った。

 第2セットの劣勢で交代カードを切ったロラン・ティリ監督の采配がズバリ的中。主将の石川祐希(ジラート)、高橋藍(ルブリン)らに替えて、途中出場した大塚達宣(たつのり、ミラノ)がチーム最多18得点、宮浦健人(名古屋)が15得点、富田将馬(大阪B)が14得点でけん引し、控えメンバーで逆転。既に進出が決まる開催国と上位7チームによる決勝大会(29日開幕、中国)へ選手層に手応えを得た。17日はベルギーと戦う。

 21年東京五輪ではフランス代表を金メダルに導いた名将・ティリ監督は劇的勝利に「私の指導キャリアの中で過去1、2を争う美しい勝利」と興奮を抑えきれない様子で喜んだ。昨年の世界選手権1次リーグで完敗した相手に雪辱。試合後の取材エリアでは自身の隣に来た富田を見て、報道陣に「私じゃなくて、彼の話をぜひ聞いて」とうながすなど上機嫌だった。

 前日15日に世界ランク2位のイタリアとの死闘の末に、3―2で競り勝った。イタリア戦で全5セットで先発した石川、高橋藍、西田有志(大阪B)ら主力に据える選手について、指揮官も「昨日の試合でフィジカルもメンタルもすり減った。今日がタフになるのは分かっていた」と想定していた。

 この日は第1セット(S)で序盤からリードを許し、7点差で取られた。昨年に敗れた世界バレーを思い出す試合展開に。

連戦で先発組の疲労感も否めない中、カナダのブロックランク1位のJ・ハウに西田のスパイクがシャットされるなど、攻撃を止められる場面が目立った。

 石川や藍、西田らの途中交代の予定ではなかったが、劣勢の状況を見て、ティリ監督が「新しいエネルギーを入れたいな。メンバーを入れ替えるしかない」。第2S途中で交代カードを切った。石川から富田、藍から大塚、西田から宮浦に入れ替えると、このセットで24―24に追いつくなど流れをつかんだ。第4Sでは石川、藍をリリーフサーバーで1点起用し、押せ押せムードに引き込み、大逆転劇につなげた。

 今大会での2大会ぶりのメダル獲得、28年ロサンゼルス五輪の出場権が懸かるアジア選手権(福岡)も見据える今季のチーム。指揮官は「みんなで一緒にやっている」と大事にする一体感を感じた上で「全員頼りになる選手だということを、今回の勝利で証明できた」と手応えも口にした。

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