◆米大リーグ ワールドシリーズ第5戦 レイズ1―4ブルワーズ(28日、米フロリダ州セントピーダーズバーグ=トロピカーナフィールド)

 ナ・リーグ王者のブルワーズが4勝1敗でア・リーグ王者レイズを破り、1969年の球団創設から初めての世界一に輝いた。優勝の瞬間、ミジオロウスキー、コントラレスらナインの目からは涙があふれた。

 ブルワーズは先発に今季投手2冠でサイ・ヤング賞“当確”のエース、ミジオロウスキーを投入。初回最速は103マイル(約165・8キロ)を記録し、13球中12球が100マイル台の直球という気合満点の立ち上がりを見せた。6回2死まで2安打無失点と好投していたが、ヒックスに1球を投げたところで投球を中断し緊急降板。降板理由は右ふくらはぎのけいれんと発表された。エースにアクシデントが降りかかったが、緊急登板したロメロが回またぎで好救援し、7回1死から“勝利の方程式”のウリベに継投。8回からはメギルがイニングをまたぎ、9回に1点を失ったが最後を締めて胴上げ投手となった。

 打線は2回、新人プラットの適時打で先制した。中3日で先発したレイズのエースのラスムセンに対し、2回1死でチュラングが二塁打。フリリックが死球で一、二塁となると、前日4安打で延長12回には勝ち越しソロを放ったプラットが中前にはじき返し、先制点を挙げた。

 1―0で迎えた5回、1死から7番の新人プラットとミッチェルがレイズ2番手ケリーから連打。1死一、三塁でハミルトンが右前に適時打を放って2点差。6回には先頭のイエリチが死球で出塁するとコントレラスが適時二塁打で3点目、なお1死二、三塁でプラットの右邪犠飛で4点目を追加した。

 地区シリーズ第4戦(対パドレス)勝利の後、リーグ優勝決定シリーズ(LCS、対ドジャース)を4連勝スイープ。ワールドシリーズ(WS)でも3連勝で、単一ポストシーズンで最多タイの8連勝をマークした。王手をかけて臨んだ第4戦では延長12回に勝ち越したものの、その裏に逆転サヨナラ負けで初黒星。史上初のLCSとWSの連続4連勝スイープ優勝こそ逃したが、攻守でア・リーグ王者を圧倒し球団創設57年目で初の栄冠を手にした。

 シリーズ全5試合で盗塁をマークするなど長打に頼らず点を重ね、継投で相手の反撃の芽を摘む。レギュラーシーズンから徹底してきた「スモールベースボール」を貫いた。「USA TODAY」によるペイロール(総年俸)で、ブルワーズは全体19位の1億4350万ドル(約227億円)。2003年に総年俸順位24位のマーリンズが世界一になって以来、低年俸チームでも勝てるということを実証した。

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