2024年のFIFAシリーズ・エジプト大会にはクロアチア代表も参戦し優勝した Photo/Getty Images
2024年から始まった新たなFIFA主催の試合
近年、国際サッカー連盟(FIFA)が新たに発足した大会「FIFAシリーズ」というものをご存知だろうか。
この大会はFIFAが2024年から始めた異なる大陸連盟に所属する代表チーム同士の対戦を促進する新たなプロジェクトで、普段ほとんど対戦しない大陸同士の代表戦を、FIFA主導でまとめて開催するというこれまでにない新しい形式のプラットフォームだ。
最初の2024年大会は試験運用に近い位置づけとして開催され、サウジアラビア、エジプト、アルジェリア、スリランカ、アゼルバイジャンの5カ国で開催。全24チームが参加し、中にはクロアチアやボリビアといった実力国も参加。普段あまり見られないマッチメイクが大量に組まれ、大会は各地で大いに盛り上がった。今年3月に開催された第2回大会から本格的に導入され、開催国は9カ国に増加、参加国も34チームと増え、オーストラリアやチリ、ニュージーランドなどが参加した。
なぜFIFAはこの新たな大会を設けたのか、その背景には主に2つの理由がある。
まず1つ目に「異なる大陸連盟に所属する代表チーム同士の対戦を促進する」という点だ。2018年に欧州ネーションズリーグが開幕し、CONCACAF(北中米)でもネーションズリーグが開幕。2028年からはアフリカでも開催されることが決まり、近年の国際Aマッチは同じ地域の対戦カードが増加。その結果、近年の国際試合は同一地域内での対戦が急増し、大陸を跨いだマッチメイクが極めて困難な状況にある。FIFAはこの状況を打開すべく、自分たちが主導してその舞台を整えることで、世界全体のレベルの底上げに繋げる狙いがあるという。
そして2つ目の理由がランキング下位の国の国際試合の機会を増やすことだ。
そして気になるのが、この大会に日本代表が今後参戦する可能性だ。現時点で正式な発表はないものの、今後も大会が拡大されることが予想されており。出場国が増えるとなればいずれ参加する可能性は高い。特にネーションズリーグなどで強豪国とのマッチメイクが難しくなり、ワールドカップ以外で真剣勝負を繰り広げる機会が激減している日本にとってはメリットになることは間違いないだろう。
この大会はアフリカやアジア、オセアニアの中小国からは評価されているが、欧州ではむしろその逆だ。『The Guardian』はかつてこの「FIFAシリーズ」を「サッカー界の無作為な親善試合生成機」と呼ぶなど批判的な発言が多く、すでに飽和状態にある国際大会カレンダーに新たな試合を組み込むことに対し、選手の健康面や移動距離の増大を懸念する声が上がっているようだ。
様々な意見があるこの大会だが、今後どのようにして発展していくのか注目が集まる。

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