初任給に心躍る一方、「どうためるのが正解?」と悩む新社会人の方も多いはず。お金は自分らしく生きるための「手段」です。
新社会人の皆さんは、初任給を何に使うか、もう決めましたか? 欲しかったものを買ったり、お世話になった方にプレゼントを贈ったりと、ワクワクしている方も多いでしょう。
一方で、「将来のために貯金や投資もしたほうがいいのかな…」と、漠然とした不安を感じている方もいるでしょう。
今回は、新社会人の皆さんが今すぐ始められる、手間をかけない「最強の資産形成術」について詳しく解説します。
1. まずは「手取り収入(可処分所得)」を正しく把握しよう
資産形成の第一歩は、自分が自由に使えるお金がいくらなのかを知ることから始まります。
初めてのお給料日、会社から提示された「額面(総支給額)」を見て喜んだのもつかの間、実際に銀行口座に振り込まれた金額を見て「あれ、意外と少ない?」と驚く方もいるかもしれません。
給与からは、将来の年金や医療の支えとなる「社会保険料(健康保険、厚生年金保険、雇用保険)」や、「税金(所得税・住民税)」が差し引かれています。
この差し引かれた後に実際に手元に残り、生活費や貯蓄に回せるお金のことを「手取り収入(可処分所得)」と呼びます。
まずは毎月の給与明細をしっかりと確認し、自分の手取り収入がいくらなのかを正確に把握する習慣をつけましょう。
※新社会人の場合、多くのケースで「住民税」は社会人2年目の6月から差し引かれるようになります。2年目に手取りが少し減る可能性があることも覚えておきましょう。
2. 資産形成の土台:手取り収入を「四つの役割」に分ける
自分の手取り収入が分かったら、その一部を将来に向けて貯めていきます。この際、おすすめは、手元にあるお金を役割ごとに「四つのポケット」に分けて管理することです。
1 ふだん使うお金
毎月の生活費の1.5カ月分程度を日常生活費として、すぐ引き出せる普通預金などに置いておきます。
2 とっておくお金(生活防衛資金)
病気や失業など、予期せぬトラブルに備えるお金です。生活費の6カ月~1年分を目安に、元本保証の預貯金や個人向け国債などで確保します。
3 もうすぐ使うお金
5年以内に予定している結婚や引っ越し、車の購入などのライフイベントに向けた資金です。まとまった資金が必要となるライフイベントを予定している場合には計画的に準備していきましょう。
4 当面使わないお金(投資に回すことができるお金)
上記三つに当てはまらない、当面使う予定のない余剰資金(老後資金など)です。このお金の一部を「投資」に回していきます。
本来はライフプランによって最適な割合は異なりますが、一般的に、手取り収入の1~2割を将来のために積み立てる習慣をつけることが一つの目安といわれています。
まずは、この「四つのポケット」の仕組みを作って、家計を「見える化」することから始めていきましょう。
3. 若い皆さんだけの最大の武器は「時間」
資産形成において、新社会人の皆さんが持っている最大の武器は「時間」です。
早くから投資を始めることで、運用で得た利益がさらに新たな利益を生む「複利の効果」を長期間にわたって活用できるからです。
例えば、毎月2万円を35年間、年利回り5%で運用できたと仮定します。この場合、積み立てた元本は840万円ですが、最終的な資産は約2,226万円にまで育つ可能性があります。
投資には「損をするのが怖い」というイメージがあるかもしれません。
「今日」という日は、これからの人生で一番若い日です。今すぐ始めることが、将来の自分への何よりのプレゼントになります。
4. 「新しいNISA」をフル活用する仕組み作り
資産形成の具体的な方法として、2024年からパワーアップした「NISA(ニーサ:少額投資非課税制度)」を使わない手はありません。
通常、投資で得た利益には約20%の税金がかかりますが、NISA口座であればこれが一切かかりません。新社会人の皆さんにおすすめしたい具体的な投資手順は以下の三つです。
(1)全世界株式インデックスファンドを選ぶ
たった1本の投資信託を買うだけで、世界中の数千社にまるごと分散投資できる商品です。
仮に特定の1社が倒産しても全体への影響は小さく、世界経済の成長の恩恵を安定して受け取ることができます。
あくまで過去の実績になりますが、グラフは全世界株式インデックスが過去38年間で平均利回り約9.45%だったことを示しています。
(2)「自動積立」を設定する
毎月決まった額を自動で買い付ける設定をします。一度設定してしまえば、あとは基本的に「ほったらかし」で構いません。
(3)低コストにこだわる
投資信託の運用手数料(信託報酬)の違いは、数十年の長期運用になると将来の資産額に数百万円の差をもたらすことがあります。できるだけ手数料の安い商品を選んでおくことが大切です。
投資と聞くと、株価を常にチェックして売買を繰り返す「トレーディング」や「投機(スペキュレーション)」を想像しがちですが、本来の「投資(インベストメント)」とは「世界経済の成長」にお金を乗せて、じっくりと保有を継続して育てていくことです。
とはいえ、投資の前にまずはとっておくお金(生活防衛資金)をためていくことが大切です。
生活防衛資金は預貯金などでためていきつつ、それと平行して、少額(例えば、毎月1,000円)の積立投資を始めながらリスク資産への投資経験を積んでいくことをおすすめします。
将来的に投資金額を増やしていく際も慌てたり、不安になったりすることが少なくなるでしょう。
また、最近は、「NISA貧乏」という言葉が広まっていますが、今の生活を犠牲にしてまで証券投資にお金を回していくのは適切とは言えません。
そして、今後のキャリア人生が長い新社会人のみなさんはキャリアアップに向けたビジネススキルなど、ご自身への投資(自己投資)が重要です。
適切なバランスを考えながら資金配分していくようにしましょう。
5. 株式投資でお金が増える本当の理由
そもそも、なぜ株式投資でお金が増えるのでしょうか。それは、投資先の企業がビジネスを通じて世の中に新しい価値(付加価値)を生み出し、利益を上げているからです。
企業は商品やサービスをお客さまに提供することで売上を上げ、利益を生み出していきます。
1年で得られる利益は限定的かもしれませんが、10年、20年と長期的に継続していけば、大きな利益を生み出し、結果として株主にリターンがもたらされます。
私たちが世界中の企業の株主になるということは、世界中の人々が「より良い暮らしをしたい」と願って活動するエネルギーを、自分の資産形成に取り入れることとも言えます。
短期間で大もうけを狙っていくエンタメとしての「趣味の投資」と、将来のためにコツコツ続ける「資産形成のための投資」をしっかり区別していただければと思います。
6. 賢く使い、トラブルから身を守る
お金をため、増やしていくことも大切ですが、それ以上に大切なことはお金を「有意義に使う」ことです。
さまざまな研究によれば、ブランド品などの「モノ(地位財)」を買うよりも、旅行や学び、友人との食事といった「経験(非地位財)」にお金を使う方が、幸福感は長く続く傾向があるといわれています。
また、社会に出ると「絶対もうかる」といった甘い誘いや、金融トラブルに遭遇するリスクも増えます。
自分が理解できない複雑な金融商品には絶対に手を出さず、困った時は一人で抱え込まずに、家族や公的な相談窓口(消費生活センターなど)を頼るようにしましょう。
家計を整え、長く持ち続ける
新社会人の皆さんの資産形成は、決して難しいものではありません。
「家計を整え、NISAで世界株式を買い、長く持ち続ける」
このシンプルな仕組みを今すぐ作るだけで、将来への漠然とした不安は「具体的な希望」へと変わっていくはずです。
お金はあくまで、皆さんが人生で幅広い選択肢を持ち、豊かな人生を歩むためのサポーターです。
資産形成を「ほったらかし」にして浮いた時間とエネルギーは、ぜひご自身のスキルアップや、大切な人との思い出づくりに注いでいただければと思います。
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(横田 健一)

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