京葉道路でドン詰まり道路が「その先」へ

 千葉市で都市計画道路「塩田町誉田町線」の延伸工事が進められています。たった780mですが、周辺の道路ネットワークにおけるカギを握る重要な区間です。

【ここは早くつなげて!!】塩田町誉田町線の延伸部(地図/写真25枚)

 同路線は千葉市緑区の誉田町(ほんだちょう)から、計画人口8万人とされる「おゆみ野」のニュータウンを東西に貫き、京葉道路の蘇我IC(国道16号)まで約6.2kmが開通しています。現在工事しているのは、そこから東京湾岸道路(国道357号)までをつなぐ区間です。

 この区間はほぼ平地で、JR内房線と旧国道である房総往還が南北に通っていますが、塩田町誉田町線はそれらを一気に高架橋でまたぐ高規格な道路として計画されています。2026年4月現在、現地には巨大な高架橋が林立しています。

 並行して細い市道が通っているものの、途中の内房線の踏切は幅1.3m以上のクルマは通れず、国道16号と湾岸道路を結ぶルートは南北に迂回を強いられます。塩田町誉田町線は近くて遠い両国道をつなぎ、湾岸道路の「蘇我陸橋南」交差点に接続する計画です。

 ここができると、おゆみ野方面から湾岸道路へのアクセスが容易になるだけでなく、「千葉中環状道路」と呼ばれるネットワークが概成するとされています。

 この環状道路は国道16号と湾岸道路、そしてそれらをつなぐ都市計画道路で構成されるもので、北辺の都市計画道路として、美浜区の湾岸道路から京葉道路の穴川IC(稲毛区)に通じる新港横戸町線(文教通り、4車線)が位置づけられています。

 この間、湾岸道路は特に蘇我地区でキャパオーバーが顕在化し慢性的に混雑している一方、国道16号は京葉道路の側道として整備されており、千葉の都心部を避けるだけでなく湾岸道路に対する内陸側の迂回路にもなっています。環状道路の南辺にあたる塩田町誉田町線が完成すれば、湾岸道路と京葉道路・国道16号相互間の迂回がしやすくなるかもしれません。

 ただ、塩田町誉田町線が湾岸道路に接続する蘇我陸橋付近は、蘇我エリアのなかでも激烈に混雑する箇所で、湾岸道路の負担が増加しかねません。

 このため、湾岸道路は千葉市街地の6車線化や一部地下化(千葉市役所前付近)を行った「湾岸千葉地区改良(千葉地区)」に続く拡幅事業「湾岸千葉地区改良(蘇我地区)」(=5.0km)によって、塩田町誉田町線が接続する蘇我陸橋南交差点まで6車線化する計画です。

なかでも蘇我陸橋部は副道も4車線化して計10車線に増やす計画となっています。

 湾岸道路の蘇我地区の拡幅は2024年3月末時点で進捗率「約1%」と、まだまだ先の話ですが、塩田町誉田町線は2029年度の開通が予定されています。抜本的な解決にはならずとも、渋滞する蘇我地区の手前で、国道16号へと“逃げられる”道路の存在は大きいかもしれません。

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