3歳牡馬ランキング(後編)

【競馬予想】日本ダービーの行方を占う「3歳牡馬ランキング」 ...の画像はこちら >>

前編◆ダービーを目前にしての「3歳牡馬ランキング」 あのジンクスは破られるのか?>>

 牡馬クラシック第2弾のGⅠ日本ダービー(5月31日/東京・芝2400m)が間近に迫ってきた。いまだ混戦模様にある3歳世代の頂点に立つのはどの馬なのか。

その行方を占う3歳牡馬の『Sportiva オリジナル番付(※)』で上位3頭に入ったのは以下のとおりだ。
※『Sportivaオリジナル番付』とは、デイリー馬三郎の吉田順一記者、日刊スポーツの木南友輔記者、JRAのホームページでも重賞データ分析を寄稿する競馬評論家の伊吹雅也氏、フリーライターの土屋真光氏、Sportiva編集部競馬班の5者それぞれが、今回はダービーに挑む3歳牡馬の、現時点における実力・能力を分析しランクづけ。さらに、そのランキングの1位を5点、2位を4点、3位を3点、4位を2点、5位を1点として、総合ポイントを集計したもの。

 3位は、ここまで3戦3勝のコンジェスタス(牡3歳/父コントレイル)。前走のGⅡ京都新聞杯(5月9日/京都・芝2200m)で良血ベレシート(牡3歳/父エピファネイア)を退け、好タイムをマークしたことで一気にランクインを果たした。

土屋真光氏(フリーライター)
「京都新聞杯ではズバッとした決め手というよりは、追い出したらどこまでも伸びていくような末脚でベレシートをねじ伏せました。どちらかと言えば、GⅠ菊花賞(京都・芝3000m)向きといった印象を受け、キレ味も求められるダービーでどうなのか? という気もしますが、まだキャリア3戦で奥を見せていません。驚くような末脚を秘めている可能性はありますし、人気が予想されるロブチェン(牡3歳/父ワールドプレミア)がGⅠ皐月賞(4月19日/中山・芝2000m)のときと同じように自力勝負に持ち込むようなら、この馬にとってはおあつらえ向きの展開。一発あっても......」

本誌競馬班
「デビュー3連勝で京都新聞杯を制覇。そこから中2週という臨戦過程は気になるものの、同レースで世代屈指の末脚を秘めるベレシートを差しきったレースぶりを高く評価したいです」

 2位は、リアライズシリウス(牡3歳/父ポエティックフレア)。皐月賞で2着に入って、前回からひとつ順位を上げた。2走前には東京が舞台のGⅢ共同通信杯(2月15日/芝1800m)でロブチェンを下しており、コース適性を味方に逆転なるか、注目される。

伊吹雅也氏(競馬評論家)
「5月17日終了時点の本賞金(JRAのレースのみ。以下同)は1億6650万円で、JRAに所属する現3歳世代の馬としては、ロブチェン(2億8750万円)、スターアニス(2億2335万円)、ロデオドライブ(1億6770万円)に次ぐ単独4位。ダービーに特別登録を行なった馬のなかでは2番目です。ちなみに、JRAの重賞で最も早く2勝目をマークしたのはこの馬でした。

 近年のダービーは、中山・芝2000mのGIホープフルS、GⅢ京成杯、GⅡ弥生賞、GⅠ皐月賞で上位に食い込んだ実績のある馬が優勢。中山・芝2000mの重賞において3着以内となった経験がない馬は、2020年以降に68頭いて3着以内3回、3着内率4.4%とあまり上位に食い込めていません。

 リアライズシリウスはこの条件をクリアしているうえ、左回りのレースはこれまでのところ3戦3勝。コース替わりもプラスに働きそうな今回は、絶好の狙い目と言っていいのではないでしょうか」

木南友輔氏(日刊スポーツ)
「舞台が3戦3勝の左回りになるのは明らかにプラスと見ます。皐月賞はロブチェンに完敗したようにも見えましたが、コース適性や右回りだったことの差、と考えれば逆転は可能と捉えています。実際に共同通信杯では先着していますので、乗り方ひとつではないでしょうか」

【競馬予想】日本ダービーの行方を占う「3歳牡馬ランキング」 ロブチェンを脅かす存在はいるか

 1位は、皐月賞を勝って一冠目を手にしたロブチェン。ホープフルS(12月27日)に続いて、再びGⅠ制覇を飾ったことで評価を上げた。はたして、二冠達成はなるだろうか。

土屋氏
「大混戦と見られていた皐月賞でしたが、終わってみれば1番人気の支持を受けた同馬が快勝。その評価に違わぬ強さを見せました。ホープフルS勝ちは展開に恵まれたものと思っていましたが、自力先行してラクなペースに落とすことなく押しきった皐月賞の内容に、過小評価していた自らを恥じました。

 皐月賞の走りからして、距離延長も問題ないでしょう。あとは、共同通信杯で3着に終わった東京コースの適性がどうか? というのはありますが、皐月賞でこの馬の必勝パターンが見えたような気がします。再度自分の競馬に持ち込んで展開に左右されることがなければ、ダービーでも好結果が見込めると思います」

吉田順一氏(デイリー馬三郎)
「1戦1勝で挑んだホープフルSは中団から差す形で勝利。時計が平凡で、上がり時計もかかったことがよかったと思います。その後、共同通信杯では好スタートから好位で我慢する競馬をしましたが、上がり勝負で僅差の3着に終わりました。

 そうして、前走の皐月賞では武器となる発馬のよさを生かす形で主導権を握り、残り6ハロンから11秒台のラップを刻むタフな流れを演出して押しきりました。この競馬ができれば、距離延長も何ら心配はいりません。折り合いも不問で、騎手の意のままに動けるのは強みです。

 ダービーでも前づけして前半6ハロンをジワッと行って、後半は皐月賞と同じく緩急をつけずにタフな流れを作って運んでいければ、勝ち負けできるはず。

とにかく、緩んだ流れを生み出さないことが戴冠へのポイントになるでしょう」

伊吹氏
「5月17日終了時点の本賞金(JRAのレースのみ。以下同)は2億8750万円で、JRAに所属する現3歳世代の馬としては単独トップ。実績最上位の立場で大一番に臨みます。

 ちなみに、2023年のノーザンファームミックスセールにおける購買価格は2310万円。デビュー戦から半年もしないうちに12倍以上の賞金を稼ぎ出している、馬主孝行な一頭です。

 ダービーはキャリアが浅い馬に注目したい一戦。2020年以降の3着以内馬18頭中17頭は、出走数が5戦以内でした。ロブチェンはすでにGⅠを2勝しているものの、まだキャリア4戦。使い減りの心配をしなくていい点も強調材料のひとつと言えるでしょう」

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