この記事をまとめると
■軽自動車には普通乗用車に装備されているものが付いていないことがある■装備されていたらより便利になる機能を5つピックアップ
■最近普及しつつあるコネクテッドなど最新技術や機能の導入も望まれている
軽も装備が充実しているとはいわれているけども……
日本で売れているボディタイプ別の新車販売シェアでは、軽自動車が約35%と2位のSUV24%に大差をつけてトップを独走中。価格では200万円を超えるモデルも増えているというのに、相変わらずの人気ぶりです。
でもそんなに売れているのに、装備面では普通乗用車に比べると「えっ、ついてないの?」とガッカリすることもあるものです。
まずひとつめは、軽自動車をパーソナルカーとしてではなく、ファミリーカーとして複数人が交代で運転することも多くなってきたからこそほしい、パワーシート&シートメモリー。夫婦でシートポジションが全然違う位置になってしまうこともあるので、ドライバーが変わるたびに手動で合わせるのって、けっこう面倒なんですよね。シートメモリーがあれば、スイッチひとつで記憶したポジションに自動で合わせてくれるのでラク。これに慣れてしまうと、もう手動のシートには戻れないかもしれません。
過去に、2008年登場のダイハツ・ムーヴコンテに電動スライド機能とシートメモリー機能がついていたことがあって話題となりましたが、それ以降は見かけなくなってしまいました。やはり軽自動車はコスト管理が厳しく、電動シートにすると重量やシートそのものの大きさも変わってくることなど、なかなか採用は大変なのもわかります。
ふたつめは、やはり一度使ってしまうと手動には戻れなくなってしまう、パワーテールゲート。とくに、スーパーハイトワゴンのテールゲートは張り出しも大きく重めの操作感になりますので、スイッチひとつで開閉できたり、ロック機能もあると嬉しいですね。
ただ、そのためにはダンパーをしっかりしたモノにしなければいけないとか、いろんな制約がかかわってくるものですが、ちょっと高くてもオプションでもいいから、欲しいという人はいそうな気がします。
車内環境ももう少し改善してほしい!
3つめは、スーパーハイトワゴンのように天井が高い大空間の軽自動車には欲しい、後席用エアコン。現在は天井にリヤサーキュレーターがついているスーパーハイトワゴンは増えてきましたが、ハイトワゴンやセダンタイプの軽自動車では、後席に吹き出し口さえないモデルが多い状況です。
猛暑日ともなると、フロントのエアコンだけであの広大な空間を冷やすのはけっこう大変。時間はかかるし、燃費にも影響してしまうでしょう。後席用のエアコンとまではいかなくとも、せめて後席に吹き出し口くらいはあると嬉しいですね。ちなみにヒーターダクトが備わる軽自動車はたくさんあります。
4つめは、冬になるとその存在のありがたみを実感する、ステアリングヒーター。その名のとおり、気温が低い冬にキンキンに冷たくなってしまったステアリングを、スイッチひとつでほかほかに温めてくれる機能です。
高級車でも、まだすべてのモデルに装備されているほどではなく、EVをはじめとする電動化モデルや寒冷地を走る可能性が高いとされるSUVに多い快適装備です。冷たいハンドルを握っていると、指先の感覚が薄れてきたり、手がかじかんでしまってしっかりとハンドル操作がしにくいこともあるので、安全のためにもステアリングヒーターがあるといいですね。
5つめは、だんだんとコネクテッドサービスが軽自動車にも採用されるようになってきましたが、やはり憧れはレクサスのようにボタンひとつでオペレーターにつながり、美味しいレストランやホテルの予約、急病の際には近くの病院を探してくれるなど、まるで執事がついてくれているようなオペレーターサービス。
知らない土地に出かけた際にも、このサービスが使えると「駐車場があって、子ども連れでもOKな和食屋さん」といった、なかなかスマホの検索では出てこない要望を伝えても探してくれるし、使い始めるとすごく助かるシーンがいっぱいです。月額費用などがかかってもいいから、使いたいという人もいるのではないでしょうか。
ということで、シングル世代からファミリー、子離れ世代まで、これだけいろんな人たちが軽自動車に乗るようになったからこそ、ぜひ搭載して欲しい装備たちでした。