【日産自動車】経営統合で相性が良いのはホンダ?それとも鴻海?|ビジネスパーソンのための占星術

こんにちは、柳川隆洸です。

新月のタイミングに合わせて毎月1回、「ビジネス×占星術」の内容で連載をしています。

西洋占星術では1ヶ月の始まりを新月としており、新月の星配置を見ることで1ヶ月の社会的傾向を知ることができます。

まず、先月の12月31日の新月からの1か月間を振り返ってみたいと思います。前回の記事でも、1月全般はやや困難を含む星の配置が続き、破壊的な衝動には注意が必要とお伝えしていました。実際、1月はウクライナ情勢やイスラエル・パレスチナ紛争、シリア内戦など、多くの地域で緊張が高まっています。特にウクライナ情勢では、ロシアが人的資源の不足を補うために北朝鮮の兵士をウクライナでの戦闘に動員しているとの報道もあり、大変痛ましい惨状となっているようです。

そんな中での1月新月からの星の影響を見てみましょう。

ポジティブな星の配置へ移行、平和にも希望が

新月は1月29日21:35です。

2月に入ると星の配置はいくぶん穏やかになり、これまでの攻撃的な配置から解放されそうです。特に現在逆行中の火星が、2月24日から順行に戻るため、この頃からより平和的な情勢へと社会の流れが変化していく可能性があります。

ただし、2月6日から2月18日頃までは反感を持ちやすい星の配置が続くため、各地で紛争の火種となる懸念も残ります。さまざまな交渉が行われているものの、一部の指導者や強硬派が譲歩しない姿勢をとり続けることで、暴力や緊張が高まる恐れがありそうです。しかし、同時に前例のない新しい提案や妥協点を探る流れが生まれる可能性もあるでしょう。

また、1月後半から2月前半にかけて、天王星や木星の逆行が終わり順行に移ることから、技術革新や新たな道を模索する動きが生まれやすくなり、世界全体の経済発展にも期待がかかります。

さらに、2月14日から18日にかけて水星と太陽が魚座へ入ることで、思いやりや平和を重視する空気、あるいはロマンを求める気運が高まるでしょう。

このように、気になる懸念点は引き続きあるものの、全体的にはポジティブな星の配置へ移行していきます。平和的な方向への希望を感じられる1か月となりそうです。

【企業ピックアップ】日産自動車

毎月気になる企業をピックアップし、その企業の占星術的な視点からポイントをお伝えしています。

今回は日産自動車<7201>(1933年12月26日設立)を取り上げました。

ホンダ(本田技研工業)<7267>との経営統合に踏み切ることとなった日産自動車ですが、実は2020年7月にも日産を取り上げ、「いい意味での独善的ともいえるリーダーシップを発揮してこそ、今直面している問題から脱却できる」「これまでのガソリン自動車ではなく電気自動車の生産へ大きくシフトするなど、思い切った方向転換をすべきタイミングにある」と指摘していました。しかし、結果的にはその通りの流れとはならず、ホンダに救済される事態に至ってしまったわけです。

そこで今回は、日産とホンダとの相性を占いつつ、さらに台湾の鴻海精密工業が日産買収に意欲を見せているという噂もありますので、どちらがパートナーとしてふさわしいのか。さらには今後の課題をホロスコープで確認してみたいと思います。

まずはホンダとの相性を中心に、鴻海精密工業との相性も確認していきます。

ホンダとは企業文化の違いが表面化する可能性が

ホンダは堅調な業績を維持しており、2023年度の連結決算では売上高が前期比18.2%増の19兆7,478億円、営業利益は同22.2%増の1兆1,446億円と、増収増益を達成しました。そんなホンダのホロスコープを見てみると、企業の発展を意味する太陽が天秤座にあり、獅子座にも複数の天体を持っています。天秤座も獅子座も「魅せる」ことにポジティブな意味を持つ星座であるため、ホンダが世界的なブランド力を発揮しているのも納得できるでしょう。

また、高い技術力にも定評がありますが、プロフェッショナルを意味する土星が乙女座にあることにより、しっかりとした技術を保持する才能に恵まれていると考えられます。

一方で、太陽に対して最先端技術を意味する天王星がネガティブに繋がっていることから、いわゆるCASE(「Connected=コネクテッド」「Autonomous=自動運転」「Shared & Services=シェアリング・サービス」「Electric=電動化」の頭文字)と呼ばれる技術革新との相性は、実はそれほど高くないようです。ここに、ホンダのウィークポイントである電動化対応の遅れが表れているのではないかと推察できます。

次に、気になる日産自動車との相性を見てみましょう。日産は、企業の推進力である太陽が山羊座にあります。天秤座のホンダとは、企業として目指したい方向性に大きな違いがあることがわかります。個人の能力を最大化しようとするホンダと、組織が一丸となって大きな成果を生み出そうとする日産との間で、文化の違いが摩擦として表面化する可能性があるのです。

また、ホンダの向上心ややる気を表す火星に対して、日産は制限を意味する土星で押さえ込む形になっています。ホンダが勢いで動きたいときに、日産の存在がブレーキとなり得る相性ともいえます。このようにネガティブな影響が目立つ相性ですが、よい点としては、ホンダの「魅せる」天秤座の位置に、日産が拡大天体である木星を持っているため、ホンダのブランドイメージ向上には貢献しそうです。

日産の文化は一掃され、鴻海カラーに染め上げられるかも

次に、日産の買収に意欲を見せていると噂される鴻海精密工業を見てみましょう。鴻海は安定した経営基盤を有しており、2023年度の売上高は6兆1,622億台湾ドル(約27兆円)に達し、「フォーチュン・グローバル500」では32位にランクインする大企業です。

そんな同社のホロスコープを見てみると、まず目を引くのが「幸運の大三角」と呼ばれる星配置を持っており、「風」にまつわる事柄に強い優位性があります。風は横展開を意味するため、流通やネットワークにおいて特に能力を発揮しやすい傾向があるといえます。

世界中の企業との広いネットワークを築いてきたのも、この才能によるものでしょう。さらに水瓶座にも多くの天体を持っているため、最先端技術を推進する世界最大級のEMS企業としてふさわしいホロスコープといえます。

鴻海と日産の相性を見てみると、ホンダとは反りが合わなかった「太陽」の相性が、鴻海の場合は魚座にあるため、日産の山羊座とは比較的合いやすいようです。

しかし同時に、日産の太陽に対して鴻海の変容を意味する冥王星がネガティブに繋がっているので、仮に統合するとなれば、日産の文化などは一掃され、鴻海カラーに染め上げられてしまう可能性も高そうです。新たな技術開発が一気に進む一方、技術流出リスクが表面化するなど、一長一短がはっきりしている相性です。

相性だけで統合の是非を判断することは難しいですが、ホンダと統合した場合は企業文化の違いから、先々の未来があまり明るいものには見えにくい印象があります。

一方で、鴻海と統合した場合は、日産の可能性が大いに開かれるものの、同時に日本として、また日産として守ってきたものを大きく失うリスクも高いといえるでしょう。最終的には、この損失とのバランスをどう考えるかにかかっているように見えます。

2032年、日産の運命が大きく変わる

次に、日産を中心にホンダと鴻海の今後の流れを見てみようと思います。

2027年から2028年にかけては、日産にとってポジティブなチャンスが巡ってくるかもしれませんが、V字回復させるほどの力はなさそうです。ただ、2027年から2031年までは最先端技術に関してポジティブな展開が期待でき、CASEなどの開発が一気に進む可能性があります。

そして、日産自動車にとって運命的なタイミングとなりそうなのが2032年頃です。

この時期に大きな変容が起きやすく、そこで生まれ変われるかどうかが今後の命運を握るでしょう。大きな痛みを伴う改革を受け入れられれば、目覚ましい発展が見込める一方で、それに失敗すると没落のリスクも否定できません。

そんな日産を支える存在として、ホンダの未来は明るいのかを見てみると、2026年頃までは難しい時期に入る可能性がありそうです。もし日産との統合が現実化すれば、その責任の重さから業績に影響が及ぶことも考えられます。しかし、2028年頃からはホンダ自身も調子を取り戻すように見え、日産のポジティブな流れと呼応する可能性がうかがえます。

次に鴻海は2025年に技術開発などで、やや出遅れを感じさせる星回りがあるものの、2027年頃から一気に発展する可能性を秘めています。どのようにステージを上げてくるか、注目が集まりそうです。

このように、3社とも2027年頃にチャンスが巡ってきそうで、日産はどちらの企業と統合するにせよ、その年には何らかの成果が見え始めるかもしれません。

*次回公開予定は2月27日です。

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