仰向けでばんざい、うつ伏せで丸くなるなど、猫は寝ている時にも様々な表情を見せてくれますよね。
でも、見るからに苦しそうな体勢で眠っていたり、毎日寝相が違ったり、寝相には一体どんな意味があるんだろう…?と疑問に思っている飼い主さんも多いはず!
そこで今回は、猫の寝相に隠された意味や、猫の寝相が悪い理由について詳しくまとめてみました!
かわいい画像付きで紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね♪
目次
猫の寝相にはどんな意味がある?
寝相と言っても猫によって千差万別で、ひとつとして同じものはありません。時には飼い主さんがびっくりするような体勢で寝ていることもありますよね(笑)
そんな猫の寝相は、主に「警戒心」と「気温による快適度」によって決まると言われています!
猫は安心しているとお腹を見せる寝相になる!
猫は警戒心が薄れて安心している時ほど、お腹を見せると言われています。
なぜお腹なのか?ということですが、皮膚が薄く骨で覆われていないお腹は猫にとって敵に攻撃されたくない弱点だからです。
つまり、仰向けや横たわるような姿勢で寝ている時は、無防備で安心仕切っている時だと言えるでしょう。
ちなみに、野良猫は仰向けや横向きの姿勢で眠ることはほとんどありません!
お腹を見せて眠るというのは、室内猫特有の他に外敵がいない、誰にも狙われることがないという安心感からくるものなんですね。
猫は気温に応じて寝る場所や寝相も変化する!
気温 | 猫の感じ方 | 寝相 |
---|---|---|
18℃以下 | 寒く感じる | 丸くなる、他の猫と寄り添う |
18℃〜27℃ | 快適 | 横向き、座り寝 |
27℃以上 | 暑く感じる | 仰向け |
警戒心の他にも、気温による快適度が猫の寝相に現れることがあります。
一般的に、猫が快適に過ごせる気温は18℃~27℃。18℃を下回ると寒く感じ、27℃を超えると暑く感じるため、寝相にも変化が見られます。
表のとおり、寒い時は体温を保つために丸まって寝ることが多く、暑い時は熱を放出するために仰向けで寝ることが多いでしょう。
横向けやうつ伏せの状態なら、猫が過ごしやすい快適な温度というサインなので、寝相から猫の気持ちを読み取ってみてくださいね!
すごい寝相からかわいい寝相まで!猫の寝相から見る7つの気持ち!
では、実際に猫の寝相から今猫がどんな気持ちなのか、快適なのか不快なのかを読み取っていきましょう!寝相は猫によってそれぞれですが、主に次のような感情が読み取れます。
- 仰向けでばんざいポーズは【暑い】or【極限のリラックス状態】
- 横向きで足を伸ばしている時は【適温のリラックス状態】
- 香箱座りで寝ている時は【寒い】or【適温で安心している状態】
- 座って寝ている時は【適温】or【警戒している状態】
- うつ伏せで丸まっている時は【寒くて警戒状態】
- 顔を隠している時は【眩しい】or【甘えん坊状態】
- 飼い主にお尻を向けて寝る猫は【信頼している証】
猫の寝相①:仰向けでばんざいポーズは【暑い】or【極限のリラックス状態】
なんとも無防備なこの体勢!ばんざいポーズでお腹だけでなく脇まで全部見せて警戒心の欠片もありません(笑)
ふかふかなソファーの上でぐっすりと熟睡!無防備だけどとても気持ちよさそう♪
ぐで~~~ん。なんかもう、最高に気持ちがよく溶けそうだぜ~。という感じです(笑)
また、夏など気温の暑い時にもお腹を見せたまま寝まることがあります。丸まって寝ると体が温まってしまうので、伸びて寝ることで体温を逃そうとしているんですね。
そのため、この寝方で寝ているときは窓を開けて空気の入れ替えをしてあげるなどして、気温を調整してあげると猫がさらに快適に過ごせますよ!
猫の寝相②:横向きで足を伸ばしている時は【適温のリラックス状態】
とってもリラックスしている様子で寝ていますね!見てるこっちまで寝てしまいそう…。
2匹ともお揃いの格好でのんびりお昼寝!おひさまの下でぽかぽか気持ちよさそうです♪
あったか毛布にお洋服を着て、寒い日でもとても心地よさそうに寝ていますね♪
ただ、仰向けと違って横向きの体勢は猫にとって気温が適温であると言われています。
リラックスができているうえに気温もちょうどよく快適という証拠ですから、この寝相の時は温かく見守ってあげましょう♪
猫の寝相③:香箱座りの時は【寒い】or【適温で安心している状態】
可愛らしい寝相でついつい見守ってあげたくなりますね!
椅子の上でスヤスヤ。こんなところで寝るなんて無防備な猫ちゃんです!
炊飯器の上でこの寝方!?すごいバランス感覚です!きっととてもお気に入りの場所なんですね♪
鋭い爪を持つ前足を折りたたむという行為は、戦闘体勢ではないことを表しています。
何か起こった時にすぐ逃げたり攻撃したりできないため、警戒心があるときにはこのような体勢にはなりません。
また、香箱座りは気温の低い冬場によく見られます。足を身体の下に入れることによって、冷えすぎないように調節しているんですね。
夏場でこの寝方をしているときはエアコンが効きすぎていることも考えられるので、室温を確認してみましょう!
猫の寝相④:座って寝ている時は【適温】or【警戒している状態】
ふかふかクッションの上でお昼寝中!なのに気がかりなことがあるのかな?
只今監視体制中だ。でもなんか、この椅子サイコーだな。ちょっとだけ寝よっと…。
あららっ、こんな体勢で寝ちゃうなんて!とても器用な猫ちゃん!
我が家の猫は大抵他の猫と遊んだり、ちょっかいを出されたあとにこの寝方で寝ることが多いです。「また来るかもしれない…」そんな心理のあらわれでしょうか。
基本的にこの寝相は、野良猫に多く見られます。いつ敵が襲ってきてもすぐに対応できるようにと、寝ているときも気を張って過ごしているんですね。
家猫であれば、多頭飼いの家庭や、まだ環境に慣れていない子猫に多く見られます!
猫の寝相⑤:丸まって寝ている時は【寒くて警戒状態】
もう起きる時間?まだ眠いよ~
ぐーすかぐーすか。とっても気持ちよさそうに寝ています♪
あの…くっついてても寒いんですけど…。
と言っても、丸くなる寝相には2種類あり、1番上と2番目の画像のようにゆ緩やかな丸やお腹が上向きになっている時は安心している証拠です。
ただ、気温低くて寒いと感じている可能性が高いでしょう。
一方で、3番目の画像のようにおなかを下向きにして寝ている時は、安心して眠れない状況なのかもしれません。
この体勢で寝ている時は、寒さで警戒心が強まっている恐れがあるので、室温を調節してあげてくださいね!
猫の寝相⑥:目を隠して寝ている時は【適温だけど眩しい】or【甘えモード】
なにこれ…電気まぶちいんですけど…スヤスヤ。
あー、やっちまったー!あとで怒られるー!
移動途中で力尽きたの…?
そしてこの時の心理はというと、眩しいと感じている猫が多いようです!
猫にも2種類あって、眩しくても平気で寝られる猫もいれば、眩しいとつい顔を隠してしまう猫がいるんですね。
うちの子は全くしない!という場合は、おそらく眩しくても平気なタイプの猫ちゃんなのでしょう。
眩しいなら暗い場所で眠ればいいのに…という感じですが、寝心地の良い場所が見つからない時や、暗い所まで移動するのが面倒な時はその場で寝てしまうようです(笑)
また、甘えん坊な性格の猫もよくこの寝方をするみたいですよ♪
猫の寝相⑦:飼い主にお尻を向けて眠るのは【信頼の証】
ふわふわなおしりで隣にちょこん♪
こっちに背を向けて寝るなんて…なんだか機嫌が悪いのかな?
すっぽり挟まっていい感じです!愛猫がこんなに可愛いなんて飼い主さんが羨ましいです♪
よく敵に背後は取らせないなんて言いますが、まさにその通りの行動。
敵が背後から迫ったときに、自分の弱点である背中を飼い主さんに守ってもらうために、背中やおしりを向けて寝るんですね。
また、猫同士でもおしりを向けて寝るのはとても仲が良い証拠です!
猫が近くでおしりを向けて寝ているときは「信頼してくれてるんだな」という気持ちで見守ってあげましょう♪
その他つい笑ってしまう猫のおもしろい寝相まとめ!
なんでそんな事になったのさ #猫 #寝相アート https://t.co/Q3ZyTZ27tW pic.twitter.com/TeeLDJQoWo
— Giz(ぎず)😺田中工務店 (@giz_mode) 2018年12月12日
小さく身体を折りたたむ姿は、まるで飛び込みの選手のよう。
【画像】 グラバー園に行く途中に見つけた猫の寝相が凄い件www http://t.co/LmLjUW12mc | 〓 ねこメモ 〓 pic.twitter.com/J2KoaRKuo8
— nekomemo (@nekomemo22) 2015年3月23日
野良猫でもこんなに無防備な猫ちゃんがいるなんて…。「もう好きにして!」と言っているかのよう(笑)
もっと広いところでゆったりと寝ればいいのに…。#猫 #寝相 pic.twitter.com/ZT0vTHdXa6
— 催眠療法が出来る専門家講師@今西強 (@kam1jin) 2018年5月27日
眠るには少し狭い台の上でなぜかこの格好(笑)そんなことはお構いなしで熟睡中♪
愛猫の寝相が悪い!これって何かの病気や体調不良…?
これまで紹介したように猫の寝相には色んなパターンがあります。基本的には、どんな寝相でもよく眠れていれば問題ないのですが、次のような兆候があれば注意が必要です!
- 睡眠時間が長い
- 不眠・なかなか寝ない
- 日中寝ることが増えて夜中に大声でなく
- いびきが大きくなった、呼吸に雑音がまじる
1.睡眠時間が長い場合は水頭症に注意!
水頭症とは、脳脊髄液によって脳が圧迫されてしまい、様々な症状を引き起こす病気です。
猫は比較的発症率が低いと言われていますが、寝てばかりいるだけでなく、歩いているときにふらふらしているようであれば水頭症が疑われます。
ふらつく程度では判断しにくい場合もありますが、同じところをぐるぐる回っていたり、いつもより攻撃的になるなどの症状が見られたら病院へ連れて行きましょう!
2.不眠であれば甲状腺機能亢進症の可能性が!
あまり眠らなくなっただけなく、鳴き声が大きくなったり、食欲が増加し活発になった場合には甲状腺機能亢進症の可能性が疑われます。
甲状腺機能亢進症喉は、甲状腺から分泌される甲状腺ホルモンが過剰に分泌される病気で、ごく稀に甲状腺がんから症状を発症していることがあるので注意が必要です。
高齢の猫に発症しやすい病気なので、老猫を飼われている方は注意して見てあげましょう!
3.夜中に大声で鳴く老猫は認知症かも!
高齢の猫で、日中の睡眠時間が増えたり、夜中に大声で鳴いたり走り回ったりしている場合は、認知症の可能性があります。
認知症は加齢により脳の神経細胞が衰えることが原因ですが、トイレが上手くできなくなるということから始まり、症状はどんどん進行してしまいます。
日頃から多めにコミュニケーションをとり、運動をさせるように意識することで認知症予防をしてあげましょう!
4.突然いびきが大きくなったら様々な病気の可能性が!
時々いびきをかく程度であれば心配ありませんが、突然いびきが大きくなった時や、普段の呼吸に雑音が入るようになった時にも注意が必要です!
その原因として、鼻炎、軟口蓋過長症、肥満、アレルギー、鼻腔内腫瘍、白血病、心筋症などいくつかの病気の可能性が考えられます。
いびきが大きくなった程度では判断しにくい部分もありますが、いびきに変化が見られたら早めに病院で診てもらいましょう!
いかがでしたでしょうか?
猫は起きている時だけでなく、寝ているときも同様に心理状態や気温による快適度がその様子に現れます。
毎日違った表情を見せてくれる猫ちゃんですが、寝相から今愛猫がどんな気持ちなのか、観察する際の参考にしてみてくださいね♪