スノーシューはシャム猫を血縁に持つミックスの1種。まるで白い靴をはいているかのような足先がなんともキュートですよね!
しかし、スノーシューは猫の品種としてはまだマイナー。性格はもちろん、値段や購入方法などわからないことだらけです。
そこで今回は、スノーシューについてあらゆる情報を集めてみました。特徴や性格、購入方法から値段まで詳しく紹介していくので、ぜひ参考にしてくださいね♪
目次
スノーシューってどんな猫?基本情報や見た目の特徴はこれ!
スノーシューは英語で「Snow Shoe」と表記します。Snowは「雪」Shoeは「靴」という意味ですから、日本語で「雪靴」と訳せます。
まさに見た目の通り!白い足先を雪靴に例えてつけられた分かりやすい名前ですね。
そんなスノーシューが生まれたのは偶然の出来事。1960年代にアメリカのブリーダーが、当時育てていたシャム猫に突然変異として白い足の子猫が生まれたことがきっかけです。
どうにかこの足先の白い猫を品種として確立するために、アメリカンショートヘアとの交配を試みますが失敗に終わります。
原因は大きく2つ。ひとつは、白い足先という特徴が劣性遺伝で生まれる確率が低かったこと。
そしてもうひとつは、スノーシューの特徴がシャム猫の理想から外れているとされ、他のブリーダーに反発されたことです。
こうして繁殖を断念されたスノーシューですが、その後別のブリーダーたちに引き継がれ、1980年代にようやくアメリカの登録団体CFFに公認されました。
スノーシューの子猫や成猫の販売価格や値段の相場はいくら?
子猫 | 成猫 |
---|---|
20万円~40万円(海外の場合) | 不明 |
では、そんなスノーシューは一体いくらで購入できるのでしょうか?
この通り、子猫と成猫の生体価格を調査してみましたが、残念ながら国内でのスノーシューの価格相場はわかりませんでした。
海外では、日本円にして20万円〜40万円程度で購入できるようです。シャム猫の価格相場は15万円~22万円ですから、それに比べると割高ですね。
また、スノーシューは希少価値が高いので、販売されたとしてもすぐに売れてしまいます。ですので、成猫のスノーシューに出会えることはまずないでしょう。
スノーシューの子猫を購入するならブリーダー?ペットショップ?それとも里親?
スノーシューは希少価値の高い猫なので、日本ではほとんど見かける機会がありませんよね。
実際、国内にはスノーシューのブリーダーが存在しないので、ペットショップで出会える機会はまずないでしょう。
当然、ブリーダーからの購入も難しいですから、里親募集を待つのも夢のまた夢ですね…。
というわけで、スノーシューを購入するなら海外のブリーダーから直接購入するしかありません!
そこでこちらでは、海外ブリーダーから購入する方法や注意点をまとめてみました。
海外ブリーダーからスノーシューを購入する方法
海外ブリーダーと連絡を取るには、Googleなどの検索サイトで「Snow Shoe Cat」と検索して、該当するブリーダーを探すことから始めましょう。
もし見つからなければ、InstagramなどSNSでスノーシューを飼っている人を探して、どこで購入したのか聞くのが手っ取り早いかもしれません。
ブリーダーが見つかれば、子猫が欲しい旨を伝えて予約金を送金します。手元に猫が届くまでに全てのお金を支払えばあとは待つだけ!意外と簡単ですね♪
海外ブリーダーからスノーシューを購入する注意点
海外ブリーダーから猫を購入する際は、言葉の壁や輸入のルールに気をつけなければいけません。こちらに注意点をまとめてみました。
- やりとりは全て現地の言葉
- 飛行機のスケジュールで到着日が前後する
- 猫の生体価格以外に輸入の手数料がかかる
まずは言葉の問題。やりとりは全て現地の言葉になるので、ある程度の語学力が必要です。
また基本的に空輸になりますから、飛行機の事情で予定通りのスケジュールで子猫が到着しないこともあります。天候の問題もありますから、仕方ないですね。
そして、猫の生体価格以外に輸送や検疫にお金がかかります。大抵の場合は、5万円〜10万円ほどの手数料が上乗せされると思っておきましょう。
スノーシューの子猫が里親に出される確率は?
里親とは、やむを得ない理由で飼えなくなった猫を譲り受ける制度のことです。しかし、スノーシューのように希少価値の高い品種は、里親になれる確率は極めて低いでしょう。
ただ、過去に全く募集されていないわけではありません。1年以上時間がかかってもいいということであれば、待ってみても良いかもしれません。
スノーシューはどんな性格の猫?
待望のスノーシューを迎え入れたなら、ぜひよい関係を築いていきたいものですよね。身近に飼っている人がいないだけに、飼い主さんとの相性が合うかどうかも心配かと思います。
そこで、スノーシューの性格について予習しておきましょう。こちらに基本的な性格をまとめてみました!
- 意外と甘えん坊
- おしゃべりの血を引いている
- 学習能力に優れていて賢い
では、それぞれの性格を詳しく見ていきましょう。
スノーシューの性格①:意外と甘えん坊
シャム猫の面影を残すスノーシューは、クールに見えても意外と甘えん坊な性格をしています。初めて会う人間にもあまり人見知りすることがありません。
でも、誰にでも懐くように見えて、実はちゃんと自分の中での1番を決めているようです。
大好きな家族の中でも特にこの人が好き!と思ったら、構って欲しいアピールをしたり後をつけたり…。
甘えられるのが好きな飼い主さんにはたまらないですね♪
スノーシューの性格②:おしゃべりの血を引いている
シャム猫の性格を受け継いだのか、スノーシューは鳴く頻度が高いです。
飼い主さんの話しかける言葉に反応したり、自分の方から遊びやフードを求めたり、声でコミュニケーションを取ってくれます!
と言っても、シャム猫に比べて声は小さめ。近所迷惑はそこまで心配しなくても大丈夫でしょう。
スノーシューの性格③:学習能力に優れていて賢い
スノーシューは頭の良さを持ち合わせており、人の行動や状況を見て学習していくことができます。
飼い主さんのしつけにもきちんと応じてくれますし、投げたおもちゃを取ってくるというような、ちょっと難易度の高い遊びもこなせるでしょう。
ですが、頭の良さは時に悪い方向にも出てしまいます。勝手にドアを開けたり、触ってはいけないものを触ったり…。事故が起きないように対策はしっかりとしておきたいですね!
スノーシューはどの毛色の猫が人気?
猫の見た目の印象を大きく左右するのが、体を覆う毛の色。スノーシューは一体どんなカラーが人気なのでしょうか?
こちらには、スノーシューでも人気の代表的な3つの毛色を集めてみました!
シール
スノーシューで人気が高いのは、シャム猫にも多いシールです。シャム猫の中ではもっとも色の濃いタイプ。
その濃さゆえに、足先の白がくっきりとして目立ちます。目の色はシャム猫と同じブルーになります。
チョコレート
チョコレートもシャム猫によく見られるカラー。シールと同じブラウン系統ですが、少し色合いが薄いので優しい印象ですね。こちらも目の色はやはりブルーです。
クリーム
中にはクリーム色のスノーシューもいます。全体的にクリーム色ですがうっすらとタビー(縞模様)が現れていますね。
シールやチョコレートに比べると足元の白は目立ちませんが、色の濃いスノーシューとは違った柔らかい雰囲気が特徴です。こちらも青い瞳をしています。
スノーシューの特徴はこの3つ!シャム猫との違いは?
画像を見ればおおむね分かるかもしれませんが、ここで改めてスノーシューの特徴を挙げておきましょう。足先が白いことをはじめとして、他にもこのような特徴があります。
- 白い靴をはいたような足先
- 柄のパターンは2種類ある
- バランスのよい体つき
では、シャム猫との違いにも触れながら見てみましょう!
特徴①:靴下をはいたような白い足先
なんといってもスノーシューの1番の魅力は、白い毛で覆われた足先です!まるで白い靴をはいているかのようですよね。
スノーシューとしては4本の足がすべて白いのが理想と言われていますが、ほとんどの猫は前足だけ、前足の片方だけなど均等に出ることは珍しいようです。
また、足先だけでなく鼻先が白くなっているスノーシューもいます。その場合、縁起がいいと人気の「ハチワレ模様」となっていることが多く、希少価値が高いため高額になるでしょう。
特徴②:スノーシューの柄パターンは2種類
ミテッド | バイカラー | |
---|---|---|
容姿 | ||
共通点 | 足先が白 | 足先が白 |
柄の違い | ポインテッドがベース 顔や足、しっぽが濃い色 |
白と別の色の2色 |
スノーシューの足先以外の柄部分に注目すると、そのパターンは大きく分けて2つあります。
1つは、明らかにシャム猫の血筋であることを連想させるミテッド。もう1つは、2種類のカラーで模様を描くバイカラーです。
ミテッドの場合、生まれた時は真っ白な姿ですが、2~3週間を過ぎる頃から柄が確認できるようになります。
特徴③:バランスのとれた体つき
スノーシューは、猫の体型でいうとセミフォーリン。いわゆる標準体型で中肉中背といったところでしょうか。
これは、スラリとしたスタイルのシャム猫とやや丸みのあるアメリカンショートヘアがほどよくミックスされた結果と言えるでしょう。
頭の形も、シャムに比べると少し丸みを帯びています。
スノーシューは長生き!?適正体重や平均寿命はどれくらい?
もし本格的に飼うこととなったら、スペースや体力的な問題からどれくらいの大きさに成長するか知っておきたいですよね。
また、最後まで面倒を見るためには寿命もきになるところです。
こちらでは、スノーシューの体重と寿命についてまとめてみました。
スノーシューの平均体重は3.0kg~6.4kg
オス | メス | |
---|---|---|
一般的な猫 | 3.5kg~5.5kg | 3.0kg~4.5kg |
スノーシュー | 3.8kg~6.4kg | 3.0kg~4.5kg |
スノーシューの平均体重は、オスで3.8kg~6.4kg、メスで3.0kg~4.5kgです。
これは一般的な猫と大体似たようなサイズと考えてよいでしょう。抱っこするのにも特に大きな苦労はなさそうですね!
スノーシューの平均寿命は14年~17年
一般的な猫 | スノーシューの寿命 |
---|---|
15年前後 |
やむを得ないこととはいえ、いずれ猫にも寿命がやってきます。スノーシューの平均寿命は14年〜17年程度。
猫の平均寿命15年からすると、同じくらいかやや長寿ですね!寿命が少し短めのシャム猫、アメリカンショートヘアと比較しても、スノーシューは長生きする傾向にあります。
しかし、長生きといえど高齢になればそれなりに体に不具合が出てきますから、猫がかかりやすい腎臓疾患や歯周病には気をつけてあげてくださいね。
スノーシューを飼う時に注意すべきなのはこの3つ!
猫との暮らしは楽しいこと嬉しいことも多いですが、生活する上で注意すべき点もあります。特にスノーシューでは、次のようなことに気をつけましょう!
窓やドアの開閉に注意する
スノーシューを飼ったら、窓やドアなど屋外に通じる扉の開閉には十分注意してください!
頭が良くて人の動きをよく見ているスノーシューは、どうすれば向こう側に行けるか理解できる子も多いです。
猫によっては、ドアのすき間を広げることや軽い網戸くらいなら自分でスライドさせることもできるでしょう。
一度外出を許してしまうと、それ以降も外への誘惑にかられてしまうかもしれません。フェンスや柵など市販の脱走防止グッズを取り付けるのも1つの方法ですよ。
意識して愛猫と遊ぶ時間をとる
スノーシューは寂しがりな一面があります。そのため、意識的に時間を確保して一緒に遊んであげましょう。フードやトイレの世話をしておけば大丈夫、というわけにはいきません。
コミュニケーション不足を感じると、ストレスを抱えてしまうこともあります。
飼い主さんの外出で孤独な時間が続いたら、その分家にいる間はなるべくかまってあげるようにしてくださいね!
週に2、3回のブラッシングをする
スノーシューには、週に2、3回のペースでブラッシングをしてあげましょう。
スノーシューは短毛種で、それほど抜け毛に悩まされることはありません。しかし、毛の輝きやマッサージの目的でもブラッシングはおすすめ!
飼い主さんとふれあう時間も増やせますよね♪
ただし!春と秋の換毛期(猫の毛が生え変わる時期)には、短毛のスノーシューでも抜け毛が多くなります。様子を見て、ブラッシングのペースや時間を調整してくださいね。
スノーシューと相性が良いのはこんな人!
引き取るまでには様々な手間がかかるスノーシューですが、いざ飼い始めてみれば大きな困難はなさそうです。では、スノーシューと相性がよいのは、どんな人なのでしょうか?
その答えはこちらです!
- 猫とおしゃべりしたい人
- 人数が多いご家庭の人
- 外出が少ない仕事をしている人
- 小さな異変に注意深い人
スノーシューの相手をするのは、猫とおしゃべりしたり遊んだりすることが苦にならない人が向いています。お互いに楽しく感じるふれあいなら、長く無理なく続けていけるでしょう。
また、寂しがりのスノーシューにはできるだけ誰かが家にいる環境が理想。
子供や高齢者を含めて家族が多い家庭、仕事上家にいることが多い飼い主さんならスノーシューも機嫌よく過ごせそうです。
一方で、賢いスノーシューは思わぬいたずらや脱走の危険も考えられます。小さな異変にも気づける注意深い人だとなおよいでしょう。
白い靴をはいたような足先がとても可愛いスノーシューは、日本ではあまり出会うことのない珍しい猫です。実際に出会えたら、その魅力にどっぷりはまってしまいそうですね!
しかも、見た目だけでなく、おしゃべりで甘えん坊な性格も魅力的♪
どうしても血統種が飼いたければ、海外ブリーダーをあたってみましょう。きっと他の猫とは比べられないあなただけの特別な存在になってくれるはずですよ。