中国メディアの環球時報は16日、韓国では情報通信技術(ICT)輸出爆増の裏で「半導体幻覚」への懸念が広がっているとする記事を掲載した。

連合ニュースなど韓国の複数のメディアの報道を引用して伝えたところによると、5月のICT分野の輸出は半導体産業の好調に支えられて輸出額、伸び率共に過去最高を更新した。

しかし業界関係者の間では、成長の原動力が少数の産業に過度に集中していることを受け、「半導体幻覚」に警戒すべきとの声が上がっている。

5月のICT分野の輸出額は前年同月比128.9%増の477億9000万ドル(約7兆6464億円)で、輸出額全体の54.5%を占めた。輸出額が400億ドル(約6兆4000億円)を超えるのは3カ月連続で、輸出額、伸び率共に過去最高を更新した。品目別では半導体が同169.2%増の371億6000万ドル(約5兆9456億円)で、人工知能(AI)サーバーへの投資拡大によるメモリー価格上昇を受け、3カ月連続で300億ドル(約4兆8000億円)を上回り、過去最高を記録した。輸出増加がICT貿易黒字を押し上げた。ICT分野の輸入額は同36.0%増の157億ドル(約2兆5120億円)で、貿易収支は320億9000万ドル(約5兆1344億円)の黒字となり、史上初めて300億ドルを超えた。

一方で、産業構造の不均衡に対する懸念がますます高まっている。半導体輸出の増加は投資をけん引すると期待される一方で、サービス業や建設業など伝統的な内需セクターは依然として成長力を欠いている。業界内では、輸出主導型産業と内需主導型産業の格差がさらに拡大し、AIや半導体セクターが恩恵を受け続ける一方で、伝統的な産業が後れを取る「K字型成長」パターンの形成を懸念する声が聞かれる。(翻訳・編集/柳川)

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