中国のSNS・小紅書(RED)に21日、「(中国)国産アニメ映画の欠点」との投稿があり、1200件を超えるコメントが寄せられた。

投稿者は、「国産アニメ映画は説教くさい作品が多いと感じる人はいないだろうか。

道理を説きたい作品が多すぎる。一つのアニメ作品の中で、愛国心や仁義や道徳や親子の情などを詰め込む。最後まで見ても、結局、何が言いたいか分からない」と指摘した。

そして、「『アナと雪の女王』のエルサが変身するシーンを改めて見て気付いたが、歌のメロディーがシンプルで耳に残るだけでなく、重要なのは彼女が歌いながら変身し、美しいドレスをまとっていく演出が一体となっていること。これが嫌いな子どもはおそらくいないだろう」と論じた。

一方、「国産アニメ映画ではこういう細部の作り込みが少なすぎる」とし、「例えば、BGMを差し込むにしても音楽界の権威を呼んできてあらゆる技法を詰め込み、最高に感動する音楽をつくろうとする。しかし、アニメ映画の音楽は『単純で耳に心地いい』もので十分だ。音楽を鑑賞しているわけではないし、聞いた人が知らないうちに覚えてしまうことが肝要だ」との考えを示した。

その上で、「なぜキャラクターデザインや衣装、音楽、映像表現など細かな部分にもっと気を配らないのか。映画館に説教を聞きに行きたい人など、誰もいない」とつづった。

この投稿に、中国のネットユーザーからは「子どもと一緒に見に行って気付いたけど、海外のアニメ映画は互いに協力することや、友情、親子、欠点があっても素晴らしいというテーマが多い。それに比べて、中国のアニメ映画は教訓めいていて、必ず何かしらの知識を与えようとしたり、正しさを説いたり、誰が誰より立派だってことを強調したがる」「(中国アニメ映画の)最大の問題は大きな流ればかりを語り、『人』に目を向けない。

だから説教じみてくるんだ」「(制作者は)中国式の教育の中で育ってきたんだから仕方がない」など、賛同する声が上がった。

また、「一番致命的なのは、いつも見慣れた伝統的作品の流用ばかり。自分で新たに生み出すことがない」「結局、西遊記とか、いくつかの神話や伝説ばかりがモチーフ」など、創造性がないとの指摘が出る一方で、「中国人は想像力に欠けるわけじゃなく、素晴らしいストーリーも書ける。ただ、多くの場合、そういうのはスクリーンで放映できない」「(中国のアニメ映画は)常に伝統文化や文化遺産と結び付けなければならないからな」「インディーズ(独立制作)作品には素晴らしいものがたくさんある。ビリビリ動画にも結構アップされてる。おそらくインディーズであればそれほど多くの制約がないんだろう。自分で作ってそのままアップすれば良く、上司の意見を気にしなくていいから」など、業界の事情でそうした良作があまり表に出てこないとの声も多かった。

さらに、「私はアニメーション専攻の大学生だけど、卒業制作のテーマには教育的意義が必須で、ネガティブな内容はNG。計画書を提出する時にはほぼ全員が『道理を説く』内容になってる。そうじゃないと審査に通らない」「(中国のアニメ映画は)儒家思想が強い。しかも、多くの作品を当局が放映させないし、すぐ削除するから見るものがない」「子どもの頃からそうだ。作文には必ずテーマを求められ、エッセイは認められない。

内容もポジティブなものでないとだめ。まあ、正直、もし中国で今敏監督の作品のような映画が上映されたら、保護者から猛批判が飛んでくるだろうね」といったコメントが並んだ。

このほか、あるユーザーは「アニメ映画という話なら市場の問題。国内の観客は一般的にアニメ作品を見る習慣がない。日本は相当な規模の漫画家やライトノベル作家が産業の上流でクリエイティブな源泉となっている。中国のネット小説も同様に発展しているが、映像化する場合、多くが(実写の)ドラマや映画を選ぶ」と書き込んだ。(翻訳・編集/北田)

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