中国の固体燃料ロケット「力箭1号遥15」が7月24日に打ち上げられ、衛星5基を所定の軌道に投入しました。
力箭1号は、微小衛星や低中軌道でのコンステレーション(衛星群)の迅速な構築に適した中型固体燃料ロケットで、中国の民間商業ロケットとして現時点で最多の打ち上げ実績があります。
今回の打ち上げでは、5基の衛星の機能がいずれも異なり、大きさや質量、分離についての要求もすべて異なるという「特殊な挑戦」がありました。1回の打ち上げでこれほど多様な要求を同時に満たすことの難度は極めて高いとされています。
「力箭1号」を開発した民間企業の北京中科宇航探索技術(CASスペース)で同ロケットの副総設計者を務める孫良傑氏は「多くの衛星を分離する場合には、近距離での衝突を防ぎ、遠く離れても十分な安全距離を確保せねばならない。我々のチームは専用の衛星台座を独自に設計し、規格を統一した衛星とロケットの接続ポートと組み合わせることで、フェアリング内(衛星を格納する部分)での衛星の最適な配置を実現した。さらに、ロケットと衛星の分離シーケンス(分離の段取り)や姿勢制御を協調させる設計を行い、幾度ものシミュレーション検証を経て、分離の安全性を確保した」と説明しました。
孫氏によれば、配置の課題が解決した後には、「どのように分離するか」が課題になります。5基の衛星は宇宙空間で1基ずつ放出されるため、各衛星の分離方向、速度、タイミングを正確に計算せねばなりません。少しでも計算を誤れば、衛星同士が衝突する恐れがあります。
同じく副総設計者の戎旭政氏はこの問題について、「我々はモジュール式制御ユニットとスタック型(積み重ね式)電気抵抗ボックスを採用することで、衛星ごとに分離やロック解除における制御能力の要求が異なるという矛盾を解決した」と説明しました。(提供/CGTN Japanese)











