消費者のコーディネート仲間やデザイナーの「新しい同僚」、サプライチェーンの管理を担当するスペシャリストなど、AI(人工知能)はファッション産業の再構築を未曾有の深度で進めている。中国中央テレビ局(CCTV)のビジネスチャンネルが伝えた。

AIはアパレルデザインや生産といったステップに導入されており、デザイナーの業務内容も変化している。アパレルデザインに従事して7年になるという米敏(ミー・ミン)さんはアイデアが思い浮かばない時、大ヒット商品の派生や画像融合による新作生成を活用するという。衣類を1着アップするだけで、AIは複数のデザイン案を作成でき、10分で5~10種類のアイデア、ひいては20種類くらいのアイデアを出してくれる。袖の長さや首元の形といった細部を調整したい場合、コマンドを入力すれば、1~2分ほどで調整済みのデザイン画を生成してくれる。そのため、草案を描いたケント紙がデスクに山積みになるということもなくなったという。

「00後(2000年以降生まれ)」のAIクリエーティブデザイナーの王一凡(ワン・イーファン)さんは、「AIデザインアシスタントを導入してから、イラストを何度も描き直す作業から解放され、型紙のブラッシュアップや細部の最適化といったハイバリューのステップに集中できるようになった」と話す。

AIはデザインのアシストをすることができるほか、流行トレンドの予想・判断、大ヒット商品の事前見極めといったステップにも導入されている。また、AIは消費データをリアルタイムに分析して、商品補充や在庫調整の意思決定を高精度に行うことができる。

業界のデータによると、今年、世界のAIのファッション市場における価値は9億7000万ドルに達し、2035年には47億9000万ドルまで拡大すると予想されている。

AIがファッション業界の全ての過程に深く浸透することで、3種類の新職業が誕生した。

一つ目は、クリエーティブデザイン系だ。バーチャルヒューマンの衣類をデザインするバーチャルファッションデザイナー、デジタル衣類の作成やビジュアルコンテンツ生成を担当するAIファッションコンテンツデザイナーが誕生した。

次にデータ運営系。AI動向分析者やデジタルスタイリストなどが誕生しており、ビッグデータを分析して流行の動向を予想・判断し、カスタマイズされたコーディネートを提供する。三つ目は技術コーディネーター系。3Dバーチャルサンプル縫製技術者やAIデザイントレイナーなどが誕生しており、技術とアイデアをマッチングさせ、AIのアイデアを実際に使用できるようサポートしている。

新たなポストの誕生に伴い、待遇もアップしている。中国で今年大学を卒業したバーチャルファッションデザイナーの月給は約1万2000元(約28万8000円)で、経験が3~5年のベテランになると月給が3万元(約72万円)に達している。デジタルスタイリストの月給は8000~1万8000元(約19万2000~43万2000円)とまちまちだ。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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