北京市の中関村科学城管理委員会はこのほど、中関村を含む北京市海淀区には現在までにブレイン・マシン・インタフェース(脳機械接続、BMI)関連の中核企業について、中国全国の60%近くに及ぶ30社以上が集結したと説明しました。このことで、「基礎研究-技術難関の攻略-製品研究開発-臨床応用」の全チェーンを通じたイノベーションエコシステムが形成されたとのことです。
BMIの機器を人の脳に接続することで、全盲の患者が再び世界を目にすることができるかもしれない——。海淀区では、若手科学者数人が設立した侵入型BMIのイノベーション企業が、この構想を現実のものにする方法を模索しています。チームは末梢神経からの入力を失った脳の視覚野に対して、神経活動を再構築し、外部世界を脳が理解できる神経刺激言語に変換して、1万チャンネル級もの機能を持つ先進的な神経刺激チップを通じて画像、色彩、輪郭、空間構造を意識の中に書き込むことを目指しています。チームによると、1カ月前に1億元(約24億円)近いシードラウンド(創業期)の資金調達を完了し、年内に原型試作機を完成する予定だということです。
また、ヘッドホンのような外見のBMI機器を装着すると、脳波がリアルタイムで捕捉され、読み取り可能な定量データに変換されます。このことで、集中力、興奮度、リラックス指数からストレスの度合いまで、脳の毎秒の神経活動が「可視化」されます。関連企業によると、このヘッドホン型脳波デバイスは個人ユーザーが脳の健康をモニタリングしたり「脳力のジムトレーニング」をするのに役立つだけでなく、生の脳波データを表現力が豊かで解読可能なデータに変換し、アルツハイマー病をはじめとする疾患の検査、また筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者が脳の意思で外部機器を操作する用途に、本技術の応用が大いに期待されています。
中関村(海淀)BMI産業クラスターでは次の段階として、人工知能(AI)とBMIの融合というイノベーションを中心に、神経医療や産業安全、リハビリテーション機器、フレキシブル電極、脳関連データの活用基盤などでのイノベーションプロジェクトなどの分野に焦点が絞られる見込みです。(提供/CGTN Japanese)











