中国メディアの観察者網は6日、「ドイツの悩み:中国の首根っこを押さえられるような『レアアース』(のような分野)はどこにあるのか」との記事を掲載した。

記事は、「中国はレアアースなど重要鉱物の供給で世界的な影響力を持っている。

ドイツ政府は現在、中国が依存する欧州の技術や産業分野を探り、同じような交渉力を持つ分野がないか調査している」と指摘。「この動きの背景には、中欧間の貿易摩擦の激化や、中国企業との競争によってドイツの産業基盤が弱まることへの懸念がある」と伝えた。

そして、「候補として挙げられているのは、ドイツの工作機械大手トルンプ(TRUMPF)や光学機器大手ツァイス(ZEISS)で、両社はオランダの半導体製造装置メーカーASMLのサプライヤーである」と紹介。また、半導体関連ではシルトロニック、エイクストロン、自動車や産業オートメーションの分野では、BASF、ボッシュなどもリストに含まれているとした。

一方で、専門家からは「ドイツが中国に対する『切り札』を見つけたとしても、実際にそれを利用することは容易ではなく、効果も長続きしない」との見方が出ていると言及。欧州外交評議会(ECFR)のトビアス・ゲルケ氏が「中国の重要鉱物のような強力な交渉材料を見つけることは難しい。鉱物資源は産業チェーンの上流に位置し、供給が制限されれば下流産業へ急速に影響が広がるためだ」と述べたことを伝えた。

また、「候補企業の多くは中国市場との結びつきが強く、中国国内に生産や研究開発拠点を持つ企業も多い。そのため、輸出規制を中国での生産によって回避できる可能性もある」と述べた。

記事によると、メルカトル中国研究センター(MERICS)のヤコブ・ギュンター氏は、「中国は自らの弱点を理解している」と指摘し、「欧州が実際に対抗措置を取る意思を示せれば、デリスキング戦略を進める余地が生まれる」との見方を示した。

一方、ロジウム・グループのノア・バーキン氏は、「『首根っこを押さえる』措置を実行するには政府と産業界の連携が必要だが、多くの欧州諸国にはそれが不足している」と指摘した。(翻訳・編集/北田)

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