中国で7月に通達された「国民健康『第15次五カ年計画』」は、2030年までに平均寿命を80歳に到達させ、主要健康指標を高所得国家レベルに引き上げることを提起した。中国メディアの人民日報はこのほど、この目標に関連する状況を解説する記事を発表した。

以下はその主要部分を再構成した文章だ。

中国の平均寿命は2025年に79.25歳に達した。2020年比で1.32歳上昇して中高所得国家の上位の水準だ。住民の健康水準は着実に向上している。現在は、今後5年間で平均寿命を着実に80歳まで引き上げるための各方面の取り組みが注目されている。

病気との関連では、大衆が病気にかかりにくくすることが最優先の任務だ。各級医療機関は健康づくりを強化し、健康知識を普及させるべきだ。多くの基層医療機関が健康ステーションや体重管理外来を設けている。中央政府の国家衛生健康委員会は「健康中国行動」などを展開し、「体重管理年」行動を推進している。全体として目指しているのは住民の健康関連知識を段階を追って向上させ、健康科学知識が一般家庭に広く普及することだ。

また、伝染病の予防と抑制も、健康水準を引き上げる重要な手段だ。中国の結核罹患率は現在までに10万人当たりで49人以下にまで低下し、治療成功率は90%以上に保たれている。

住血吸虫病も全国規模での伝播の遮断を実現し、撲滅したと認められた地域も多い。今後は近年の経験を総括し、疾病についての予防と制圧の能力を向上させ続ける。伝染病予防の最も有効な手段は予防接種だ。適齢期の児童の国家免疫計画ワクチンの接種率は90%以上に維持されており、今後も戦略を動的に調整して、ワクチンの質の向上と規模の拡大をやり遂げねばならない。

質の高い医療資源の拡充と末端への浸透を促進し、便利で高効率な受診を実現することも重要だ。中国では国家医学センターと国家地域医療センターの建設を強化され、資源の均衡配置を促進する取り組みが進められている。国家医学センターには難病や重大疾病分野で突破口を開くことが求められる。一方で、国家地域医療センターは専門科の水準向上を重視し、地域内の大病と重症患者の救命治癒能力を高め、大衆が遠隔地に行かずとも治療できるようにせねばならない。このことは、人々の健康を保障することに大きく寄与するはずだ。

緊密型医療連合体の建設も推進する。このことは、質の高い医療資源を末端に行き渡らせ、症状の深刻さに応じた診療を促進するための重要な手段だ。さらに基層医療サービス能力を向上させ続ける必要がある。

具体的には、基層の小児科や中国伝統医学などの医療のサービス能力を強化し、医療支援を通じて辺境地域の診療能力を急速に引き上げる。また、遠隔医療を大いに発展させ、インターネットを通じて質の高い医療資源を辺境地域や基層に確実に波及させねばならない。

質の高い健康管理サービスを提供し、患者の早期回復を実現するための取り組みも進んでいる。心・脳血管疾患や悪性腫瘍などの慢性疾患は住民の健康を深刻に脅かしている、重大な公共衛生問題だ。慢性疾患管理をしっかりと行うには基層を重点とすることを堅持し、早期予防、早期発見、早期介入をやり遂げねばならない。このことにより、合併症の発生を有効に減らし、患者の生存期間と生活の質を向上させることができるはずだ。

2024年9月には慢性閉塞性肺疾患患者の健康サービスが基本公共衛生サービスに組み込まれた。さらに2025年10月には、基層の慢性疾患健康管理サービスの強化に関する指導意見が通達された。これらの方策は、予防と治療の結合などを堅持し、緊密型医療連合体と家庭医の契約サービスに役割を発揮させ、健康管理の全プロセスを統合することを求めた。各地方政府に基層の医療資源を統合させ、慢性疾患管理サービスを整備して、基層医療従事者の慢性疾患診療や管理能力を引き上げさせる方針だ。

このほか、高齢者と子供の健康サービスをしっかりと行えば、大衆の健康水準を著しく引き上げることができる。高齢患者には複数の疾患の併発や臓器機能の衰退などが現れるため、高齢者診療科を強化する。

すなわち、高齢者で発生しやすい健康問題について、全科型で総合的な診療を提供する。また、児童や青少年の健康は成人後の健康に直接影響を与えるため、小児科医療サービス能力の強化も重要だ。中国ではすでに、小児科サービスの供給増加や連携ネットワークの構築などの措置が提起され、実行段階に入っている。(翻訳・編集/如月隼人)

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