中国メディアの第一財経は25日、北京で開催中の第2回世界人型ロボット運動会に関連し、「投資家は何を見ているのか」とする記事を掲載した。

記事によると、ハイテクロボット分野への投資にも力を入れている香港証券取引所に上場する中国の投資・資産運用会社、首程控股の資本市場部総経理、康雨(カン・ユー)氏にとって、ロボットが競技場で記録を更新したことだけでなく、カーブで転倒したり、部品の不具合で完走できなかったりしたことの全てが価値のあるものだった。

康氏は「誰が勝ったか」だけに注目しているわけではない。ロボットは年々、より速く、より安定し、より自律的に走行するようになっている。他方、競技場での転倒や故障は、ロボットが量産化や実用化の実現に向けて解決しなければならない問題を示している。

康氏によると、現状を見るとこの業界はまだ始まったばかりだ。ロボットはハードウエアの操作と制御、製品の一貫性、速度、バッテリー、器用さにおいて大きな進歩を遂げたものの、真に「有用」となり、長期間にわたって信頼性と安定性を維持して稼働できるようになるまでにはまだ長い道のりがある。

康氏は、ロボット企業を競技会の結果だけで単純にランク付けすることに警鐘を鳴らした。「競技の場に立つ」意欲自体は称賛に値するが、ロボット企業の量産能力の有無を競技会で証明するのは難しく、顧客や市場からの検証が待たれる。

業界内では、身体性を持つ人工知能であるエンボディドAIは必ずしも人間の形を必要とするのか、ロボットは必ずしも二本の足と器用な手を持つ必要があるのかが議論の的になっている。

康氏によると、首程控股は二足歩行ロボットだけでなく、車輪型ロボットや他の形態のロボットにも投資している。重視しているのは、ロボットの特定の形態に賭けることではなく、チームやチェーンマスターに賭けることだ。なぜならロボット産業は常に朗報ばかりではないからだ。ロボット産業とその関連企業の発展は周期的な変動を経ることになり、業界の構図はまだ確定しておらず、将来的には統合も避けられない。

資金不足や自立能力の欠如により淘汰される企業もあれば、業界内での合併・買収や上流・下流の統合も起こり得る。康氏は現在のロボット産業を中国の「春秋戦国時代」と定義している。資金調達が活況を呈し、新規株式公開(IPO)も加速しているが、真の技術的強みを持つ企業はまだ現れていない。(翻訳・編集/柳川)

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