中国のネットユーザーによると、陝西省西安市のある映画館が平日に「昼寝サービス」を打ち出し、働いている人が昼間に映画館で休憩できるようにしている。映画館の宣伝ポスターを見ると、月単位のカードを購入すれば1カ月39.9元(約920円)で、1カ月に20回利用した場合、1回2元(約45円)ほどの計算になる。

同映画館の責任者の許さんは、「昼寝サービスは昨年4月に打ち出した。昼寝用に二つのシアタールームを開放し、席数は合わせて76席。普段の利用率は50%以上で、男女別で大まかにスペースも分けている。1号ルームはリクライニングできる椅子で、主に女性に利用してもらっている。3号ルームはマッサージチェアが設置されており、男性の利用が多い。指定席ではなく、『早い者勝ち』となっている」と説明した。

映画館の宣伝ポスターを見ると、利用できる時間帯は平日の12時から午後2時半で、月単位のカードを購入すれば1カ月39.9元、2人で利用する月単位のカードなら1カ月59.9元(約1380円)。消毒済みのブランケットや充電設備、コーヒーなども無料で提供されている。利用する時は、スマホをマナーモードにして、通話する時はルームから出ること、さらに靴は履いたままで利用するようにと書かれている。

許さんは「今年の夏休みシーズンは映画市場が活況を呈しているが、働いている人に夏休みはないことを考慮して、二つのルームで昼寝サービスの提供を続けている。このサービスはしばらく継続していく予定」としている。

この映画館のサービスについて、多くのネットユーザーから「本当に必要なサービス」「この価格なら私も利用したい」「全国で普及してほしい」といった声が寄せられている。

「映画館のジャンルを超えたサービス提供」が現在、中国の映画業界で大きな流れとなっており、これまでは「映画を見る」だけだった映画館は映画鑑賞、交流、娯楽、消費が一体となった総合的な文化体験空間へとアップデートされている。

サッカーのワールドカップ開催期間中、巨大スクリーンホールを観戦スポットとしてサポーターが集まる場所にした映画館もある。また、火鍋を食べながら映画を見ることができるサービスを提供する映画館や、可動式観覧席を活用することで、日中は会社のチームビルディングや誕生日パーティー、バーチャル・リアリティ(VR)ゲームなどができる場所を提供し、夜になると映画鑑賞できる場所に戻す映画館もある。

さらに、映画とアニメ、エクステンデッド・リアリティ(XR)、没入型の娯楽、飲食などを組み合わせて、観客の滞在時間を2~3時間から半日まで延ばせるよう取り組んでいる映画館もある。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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