中国から来た4人の客を連れて山口県下関市で用事を済ませた翌日の午前、東京へ戻る前に少し時間があったため、私は4人を連れて関門海峡近くの唐戸市場を訪れた。海を眺めたり、食事をしたりした後、下関駅近くのホテルに戻って荷物を取り、電車で山口宇部空港へ向かうことにした。
最初のタクシーはすぐに来たため、私は3人の客を先にホテルへ向かわせ、もう1人の客と共に道路脇で2台目のタクシーを待った。待つこと約20分。ようやく2台目のタクシーがやって来た。荷物を持って急いで下関駅に到着すると、電車の発車まで5分も残っていなかった。
私たちは下関駅から電車に乗り、宇部駅でJR宇部線に乗り換えて草江駅へ向かい、そこから徒歩で山口宇部空港へ行く予定だった。時間がなかったため、切符を買う際に運賃を詳しく計算しなかった。とにかく先に乗車し、到着してから不足分を精算すればいいと考えた。東京で長く生活している私にとっては、それほど珍しいことではなかった。
念のため、改札付近の駅員にホームの場所を尋ねた。駅員は親切に教えてくれたが、私が持っていた190円の切符を見ると、突然、表情が厳しくなった。「なぜこんなに安い切符を買ったんですか?」
私は、荷物を持った4人の客を気にしながら、時間がなかったため、とりあえず切符を買い、目的地に着いてから正確に精算するつもりだったと説明した。すると駅員は、私を見ながら、「必ず精算してください」と念を押した。
その瞬間、私は少し嫌な気持ちになった。「私たちが外国人だから、特に強調しているのではないか」と思ってしまったのだ。しかし、当時は考えている時間もなかった。汗をかきながら、急いでホームへ向かった。
その後の旅は順調で、乗り換えも問題なく進んだ。草江駅までたどり着き、私はようやくほっとした。しかし、電車を降りた時、駅員がなぜあのような口調で「必ず精算してください」と言ったのか、その理由が少し分かったような気がした。もしかすると、運賃を逃れるために、わざと一番安い切符を買って乗車する人もいるのかもしれない。
空港近くの駅が、まさかこれほど小さいとは思わなかった。そこには自動改札機も、「精算機」もなく、駅員もいなかった。電車を降りた人は駅の出口まで行き、切符を小さな箱に入れて、そのまま駅を出ていく。このような駅を初めて利用した私は、どうすればいいのか分からず、少し戸惑った。
それでも私は、どうしても落ち着かなかった。そこで客を空港へ案内する一方、鉄道会社の連絡先を探した。電話をすると、担当者は丁寧に対応してくれ、不足している運賃と切符を一緒に指定された箱へ入れればいいと教えてくれた。すでに駅を離れていたため、銀行振り込みなどで不足分を支払うことができないかと尋ねたが、そのようなサービスはないとのことだった。
空港は草江駅からそれほど遠くなく、徒歩で約10分だった。客を空港まで送り、準備を整えた後、私は再び草江駅へ戻った。そして、不足していた運賃として1人800円、5人分合わせて4000円を、あの小さな箱に入れた。記録を残すため、私は人に頼んで、その様子を動画に撮ってもらった。
今回の経験を通じて初めて気付いたのは、外国人旅行者が日本の鉄道に抱く「交通システムが整っていて、ルールも明確」という印象が、地方都市では必ずしも完全には当てはまらないということだった。日本の鉄道にとって、無人駅は人手を節約しながら、地方の交通ネットワークを維持するための方法の一つだろう。
日本が今後、地方観光をさらに発展させ、より多くの外国人旅行者が東京や大阪などの大都市だけでなく、山口県のような地方を訪れるようになるのであれば、こうした一見小さな問題についても、改めて考える必要があるのかもしれない。











