米国のトランプ大統領は28日、宇宙大学を創設して米国航空宇宙局(NASA)、宇宙軍および民間宇宙産業のための人材を育成すると発表した。宇宙が軍事および科学技術競争の戦略的要衝となるにつれ、米国と中国の同分野での競争も絶えず激化している。

フランスメディアのRFIが伝えた。

トランプ大統領はテキサス州ヒューストンにあるNASAのリンドン・ジョンソン宇宙センターで28日、4月に月周回飛行を完了し、アポロ時代の最遠宇宙飛行記録を打ち破ったアルテミス2号の乗組員だった米国人宇宙飛行士のリード・ワイズマン、ビクター・グローバー、クリスティーナ・コック、およびカナダ人宇宙飛行士ジェレミー・ハンセンの4人に議会宇宙名誉勲章を授与した。この4人は地球から40万6000キロメートル以上離れた場所まで飛行し、1972年に打ち上げられたアポロ17号以来の、初めて月近くまで飛行した人類になり、同時に人類の宇宙飛行の最遠距離記録を更新した。

トランプ大統領はこの叙勲式で、「私は新たな国家アカデミーを創設する手続きを始める行政命令に署名する。それは米国宇宙大学と命名される」と述べ、この大学の創設は「意義重大」であり、その使命は米国の最も優秀な人材を引き付けて育成し、学業を修めた学生に卒業証書を授与することだと強調した。

トランプ大統領によると、この大学はNASA、民間宇宙産業および宇宙軍に人材を送り込む。米宇宙軍は米軍の6番目の軍種であり、トランプ大統領の1期目の大統領任期内に創設された。宇宙大学の具体的な所在地は未定だ。

宇宙は現在、各国の戦略的競争の重要な分野になっている。トランプ政権は、米国が中国と「第2次宇宙競争」を展開していると公に宣言し、冷戦時代の米ソ宇宙競争と同列に論じた。

米国と中国はともに2030年までに有人月面着陸を実現し、月に基地を建設することを計画している。

トランプ大統領は、「今日、我々はアルテミス2号の傑出した乗組員に議会宇宙名誉勲章を授与できた。

非常に光栄だと思う」と述べた。トランプ大統領は同賞を、米国と全人類に卓越した貢献をした傑出した宇宙飛行士を表彰することを目的とした、極めてまれな栄誉だと述べた。

アルテミス2号は米国国家航空宇宙局の新型月面着陸ロケットと宇宙船オリオンを検証することを目的としたテスト飛行だった。米国はアルテミス計画を通じて月面に基地を建設し、将来の火星任務の遂行に向けた準備をすることを望んでいる。

米国は現在、2028年に打ち上げるアルテミス4号により、宇宙飛行士を月面に復帰させることを計画している。トランプ大統領は28日に、「米国の宇宙飛行士は私の任期が終わる前に月に戻る」とも述べた。

しかし、多くの専門家はこのスケジュールが実現できるかどうかを疑問視している。遂行に必要な月着陸船がまだ研究開発中だからだ。ひとたび計画が遅れれば、米国は有人月面着陸競争において中国に先を越される可能性が出てくる。(翻訳・編集/如月隼人)

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