20日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比9.30ポイント(0.24%)高の3903.72ポイントと反発した。
押し目買いが優勢となる流れ。
前日の上海総合指数は2.40%安と急落し、約2週ぶりの安値を付けていた。米長期金利が低下したことを好感したほか、中国の政策に対する期待感も改めて意識されている。米財務省は19日、長期債の買い戻し規模を少なくとも2倍に拡大すると発表。米債券市場では、長期・超長期の債券に買いが入り、利回りが急低下した。一方、中国本土では、政治・経済の動きを決める
全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会の第24回会議が今月25日に開幕(28日に閉幕)する予定。大規模な経済対策が打ち出される可能性は低いとみられているものの、今後の経済運営方針に対する期待は根強い状況だ。一方、中国で朝方公表された実質的な政策金利となる8月の最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」に関しては、予想通り15カ月連続で据え置かれた。ただ、市場の一部では、第3四半期(7~9月)内に預金準備率が引き下げられるとの観測も浮上している。
ただ、上値は限定的。中東情勢の不透明感や、通商分野を巡る米中対立などが不安材料としてくすぶっている。上海総合指数なども安く推移する場面があった。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、医薬の上げが目立つ。
北京康辰薬業(603590/SH)と万泰生物(603392/SH)がそろって10.0%(ストップ)高、北京福元医薬(601089/SH)が6.6%高、北京昭衍新薬研究中心(603127/SH)が5.6%高、上海復星医薬集団(600196/SH)が5.1%高、浙江医薬(600216/SH)が4.2%高で引けた。米医薬株高が刺激材料。昨夜の米株市場では、製薬大手メルクと共同開発する「個別化mRNAがんワクチン」の後期試験が良好な結果を示したことを材料に、米バイオ医薬品大手モデルナが一時2.6倍に高騰した。中国株マーケットでも新薬に対する期待が広がっている。ほか、科創板上場の康希諾生物(688185/SH)が20.0%(ストップ)高。同社はエボラ出血熱用ワクチンや新型コロナウイルスワクチン(吸入型)の開発・供給で知られている。
不動産株も高い。信達地産(600657/SH)が5.1%、金地集団(600383/SH)が3.7%、中華企業(600675/SH)が2.7%、緑地HD(600606/SH)が2.4%、新城控股集団(601155/SH)が2.1%ずつ上昇した。自動車株、インフラ建設株、素材株、銀行・保険株なども買われている。
半面、半導体株は安い。パワー半導体の杭州士蘭微電子(600460/SH)が5.4%、半導体材料の有研新材(600206/SH)が3.7%、半導体モジュール生産の嘉興斯達半導体(603290/SH)が4.7%、半導体ウエハー中国大手の杭州立昂微電子(605358/SH)が2.6%ずつ下落した。ほか、ハイテク・スタートアップ企業向け市場「科創板」では、IC設計・IP供与の芯原微電子(ベリシリコン・マイクロエレクトロニクス:688521/SH)が3.7%安。
主要50銘柄で構成される「上証科創板50成分指数(Star50)」は0.9%逆行安した。そのほか、エネルギー株、消費株、軍需産業株、公益株も売られている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.84ポイント(0.30%)高の281.47ポイント、
深センB株指数が7.08ポイント(0.61%)高の1166.72ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)