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『テロルの決算』「七生報国天皇陛下万歳」社会党委員長刺殺事件を30歳沢木耕太郎は書かねばならなかった

2018年10月12日 09時45分 ライター情報:近藤正高
58年前のきょう、1960年10月12日、川崎球場で大洋ホエールズ(現・横浜DeNA)と大毎オリオンズ(現・千葉ロッテ)による日本シリーズの第2戦が行なわれた。

この試合では6回表、大毎が「ミサイル打線」の主砲・榎本喜八の2ランにより先制したが、大洋もその裏ですぐ同点に追いつくと、7回には勝ち越した。8回表には大毎が一死満塁の逆転のチャンスを迎えるも、大洋のエース・秋山登を相手に、6番打者の谷本稔がスクイズに失敗して逸機。結果、大洋が3−2の1点差で逃げ切り、前日の第1戦に続き勝利する。その夜、大毎監督の西本幸雄は、球団オーナーの永田雅一から、ヒットが出れば逆転という場面でスクイズを指示したことを電話で叱責されたという。

結局、このときのスクイズ失敗がシリーズの流れを決め、大洋は4連勝して初の日本一となる。それまで万年最下位といわれてきたチームを頂点へと導いた大洋監督・三原脩(おさむ)の采配は「三原マジック」と称賛された。一方、西本はシリーズ閉幕後、監督を辞任している。
右翼少年が社会党委員長・浅沼稲次郎を刺殺する過程を追った沢木耕太郎『テロルの決算』(新装版、文春文庫)。序章では少年をめぐる一つの“伝説”が示されるのだが、著者はその真偽を確認するべく、最後の最後で偶然に導かれるようにある医師のもとを訪ねる。この展開も非常にスリリングだ

日本シリーズ中継中に速報された社会党委員長刺殺事件


日本シリーズ第2戦はこの日午後1時に始まり、NHKテレビとKRテレビ(現・TBSテレビ)で生中継された。NHKはちょうどそれと重なる形で、午後2時から自民・社会・民社の三党首演説会を東京の日比谷公会堂にて東京都選挙管理委員会・公明選挙連盟と共催し、ラジオで生中継するとともに、テレビでは日本シリーズ放送のあと3時45分より録画中継する予定だった。

だが、試合が終盤に入っていた午後3時5分、大事件が起こる。社会党委員長の浅沼稲次郎が演説中、17歳の少年に刺されたのだ。少年は演壇に上がったかと思うと、浅沼めがけて突進し、短刀でまず左脇腹、次いで左胸を刺した。浅沼は4、5歩よろめくと、舞台に倒れこむ。流血はほとんどなかったものの、それは脂肪が傷口をふさいだだけのことで、出血多量によりまもなく絶命した。

NHKテレビが事件の第一報をテロップで伝えたのは、日本シリーズでの大毎のスクイズ失敗の直後、事件発生から15分後の3時20分だった。事件の瞬間はビデオテープに記録され、繰り返しテレビで流された。演壇の真下の記者席にいた毎日新聞の写真部員・長尾靖は決定的瞬間をとらえる。そこには、なおも突こうと刀を構える少年と、いままさに崩れ落ちようとする浅沼の姿が写し出されていた。この写真は全世界に配信され、のちに長尾は日本人初のピュリッツァー賞を受賞する。

ライター情報

近藤正高

ライター。1976年生まれ。エキレビ!では歴史・科学からドラマ・アイドルまで手広く執筆。著書に『タモリと戦後ニッポン』(講談社現代新書)など。愛知県在住。

URL:Culture Vulture

「『テロルの決算』「七生報国天皇陛下万歳」社会党委員長刺殺事件を30歳沢木耕太郎は書かねばならなかった」のコメント一覧 5

  • 匿名さん 通報

    ウヨク暴力団を自民党は昔から使ってきた。安倍晋三は約束の金をケチって火炎瓶を投げられた。ウヨク自民党と暴力団は不可分の存在。

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  • 匿名さん 通報

    むかし、むかし、あるところに社会党という政党がありました、小さな少年に成敗されました・・・

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  • 匿名さん 通報

    ハハハ、この時代の官公労系労組・左翼系労組も暴力団と一緒だよ。

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  • 匿名さん 通報

    今でもjr総連はじめ、連合系の一部労組や全労連系の労組には過激派などが入りこんでるし、社民党・立憲民主や自由党にも過激派が入り込んでいる。左翼も暴力団と同じじゃないか。

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  • 匿名さん 通報

    悪鬼羅刹の国、トンキン。

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