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「カルテット」9話「裏切ってないよ。人を好きになることって絶対裏切らないから」今夜遂に最終回!辛い!

2017年3月21日 11時00分 ライター情報:大山くまお
ついに今夜、最終回を迎えるドラマ『カルテット』。愛すべきカルテットドーナッツホールの面々とも今日でお別れ。そんなのさみしいに決まってるが、まずは先週放送の第9話を振り返っておこう。

家森は加害者家族の生き残りなのか?


真紀(松たか子)は早乙女真紀ではなかった……! このとんでもないサスペンス要素は、第9話の冒頭であっという間に解決する。
イラスト/小西りえこ

真紀の本名は山本彰子。富山市出身。10歳のときに母(坂本美雨)を事故で亡くし、母の再婚相手だった義父から日常的に暴力をふるわれていたが、彰子が母親死亡の賠償金2億円の受取人だったため、義父は彰子を手離さなかった。

音大を卒業した22歳のとき、戸籍をヤミ金に売った本物の早乙女真紀(篠原ゆき子)から300万円で戸籍を買って上京。その後、幹生(宮藤官九郎)と知り合って結婚する。彰子が上京したタイミングで義父が不審な死を遂げていたため、警察は彰子を疑っていたというわけだ。これが最後まで嘘のなかった真紀の大きな「嘘」である。

6話のラストで有朱(吉岡里帆)が死んだと見せかけて7話であっさり生きていた展開や、4話のラストで真紀と別府(松田龍平)がいるマンションに誰か来た! と思ったら5話の冒頭であっさり鏡子(もたいまさこ)だったと明かされた展開とよく似ている。真紀の事件にこれ以上大きな謎はないだろう。真紀が義父を殺していた事実が最終回で明かされることもないと思う。実は家森(高橋一生)が2億円をむしられた加害者家族じゃないかと推測する記事も目にしたが、それもない。

『カルテット』は登場人物たちの謎(嘘)をうまくストーリーと結びつけて推進力にしているが、けっしてそれが本筋ではない。さまざまな解釈や深読みが楽しいドラマではあるが、細かな謎解きに目を奪われすぎていると大切な部分を見逃すことになる。

余談だが、坂本美雨のインスタグラムにはCD「上り坂下り坂ま坂」のジャケ写撮影風景などオフショットがいくつか掲載されている。ちなみにCDのカップリングは「風の盆とわたし」。「風の盆」とは富山の有名な祭り「おわら風の盆」のこと。やっぱり『カルテット』は芸が細かい!(←自分も細かい部分に目を奪われっぱなし)
イラスト/小西りえこ

全員両思い、完結


軽井沢のアウトレットモールで(見るだけの)ショッピングを楽しむ真紀とすずめ(満島ひかり)。行ったことのある人なら知っていると思うが、このアウトレットモールは円環状になっており、ワカサギ釣りの穴やカーリングの的と同じく“穴の空いたドーナッツ”だ。

ライター情報

大山くまお

ライター。著書に『野原ひろしの名言』『野原ひろしの超名言』(双葉社)、『名言力』(ソフトバンク新書)、『中日ドラゴンズあるある』(TOブックス)など。

URL:Fire Stone and Water

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