今注目のアプリ、書籍をレビュー

5

「半分、青い。」37話。鈴愛は傍若無人だが、サブタイトルであらかじめ謝っている

2018年5月15日 08時30分 ライター情報:木俣冬
連続テレビ小説「半分、青い。」(NHK 総合 月〜土 朝8時〜、BSプレミアム 月〜土 あさ7時30分〜)
第7週「謝りたい!」第37回5月14日(月)放送より。 
脚本:北川悦吏子 演出:土井祥平

37話はこんな話


カリスマ漫画家・秋風羽織(豊川悦司)に雇われて東京にでてきた鈴愛(永野芽郁)だったが、メシアシ(炭水化物要員)として呼ばれただけで、漫画修業ができるわけではないことにショックを受け、生原稿を窓からばらまくと脅すことでついに漫画に関する課題を得る。はじめての漫画作業・・・それは「カケアミ」だった。

衝撃「セクハラされたと訴える」


窓から生原稿をばらまこうとするどころか、「セクハラされたと訴える」とまで言う鈴愛。
鈴愛がつかった「セクハラ」は2018年現在、話題沸騰のワード。89年に「セクシャルハラスメント」が新語・流行語大賞をとっているので、鈴愛が使ってもおかしくない。
朝ドラ、ヒロインが「セクハラ」という言葉を使ってまでも、自分の自由に生きる権利を行使しようとするのは、80〜90年代を生きるヒロインのドラマらしいし、2018年の現在、なおもそれが課題になっていることが興味深い。

ところで、>「みんなの朝ドラ」で、00年代に朝ドラが視聴率的に低迷したのは、85年の男女雇用機会均等法施行以降の女性のライフスタイルの変化であることについて書いた。
朝の支度をしながらドラマを見る専業主婦が減り、外に仕事に出ていったため、結婚、子育てを描く朝ドラにでは物足りなくなっていったこと、そのため、働く女性ほか新しい女性像をいろいろ描くトライはしたものの、つくりが90年代以降盛り上がっていた民放のドラマには及ばず弾けず、魅力に乏しかったのではないかと考察した。

それが10年「ゲゲゲの女房」で放送時間帯の繰り上げ、11年「カーネーション」で新しい作風のトライ、13年「あまちゃん」でさらなるトライを行ったことで、次第に、ドラマ好きの気持ちが朝ドラに向いてきた。
00年代よりは受け付けられる土壌はできたところで、90年代最も民放ドラマがキラキラしていた時代の寵児・北川悦吏子が満を持して朝ドラを書き、ゴールデンタイムのドラマやバラエティーのノリを自由にやっている点において、朝ドラとして革命的かもしれない。

いつもそっと抱きしめて生きてる


「なにがあっても
すべて
あの時のときめきから
はじまっていることを
忘れるものか」
という「いつもポケットにショパン」(秋葉が書いた設定。

ライター情報

木俣冬

『みんなの朝ドラ』5月17日発売。その他の著書『挑戦者たち トップアクターズ・ルポルタージュ』、『ケイゾク、SPEC、カイドク』など。

URL:Twitter:@kamitonami

「「半分、青い。」37話。鈴愛は傍若無人だが、サブタイトルであらかじめ謝っている」のコメント一覧 5

  • 匿名 通報

    非常識な鈴愛の態度や口の利き方に嫌気がさした。このことを晴さんが知ったら「こんな娘に育てた覚えはない」と嘆くと思う。

    11
  • 匿名さん 通報

    才能があってアシスタントになったとしても、みんな最初は雑用からだよ。 「いつペンを持たせてもらえるのか」なんて、さすがに自信過剰の世間知らずにしか見えなくて、今日の鈴愛はやな感じ。

    7
  • 匿名さん 通報

    タワーマンションがばっちり映ってしまっていましたが、90年頃はまだタワマンは一般的ではありませんでした。

    7
  • 匿名さん 通報

    本日は、違うドラマをかなり絡めた記事ですね。

    5
  • 匿名さん 通報

    〈喫茶おもかげ 〉は西北大学のモデルと思われる早稲田大学の近くにある面影橋から取ったものでしょうかね。律は新宿区に住んでいますし。 川が神田川だったかはわかりませんでしたが。

    5
コメントするニャ!
※絵文字使えないニャ!