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「聖飢魔IIカルトQ」の始まりです。デーモン閣下へのブルボン小林の愛がとまらない

2016年6月21日 10時00分 ライター情報:ブルボン小林
イベント後なのに、熱心さにほだされたか、居残ってくださった閣下に、長年聞きたかったことにだんだんと迫っていこうとするのだが。さてさて。
ブルボン小林の熱い語りが閣下をゆさぶり続ける!

第1回 第2回 第3回

初めてそういう人にあったな


──僕が、閣下の歌詞がすごいって思ってる中の1つに……あ、閣下はそんなつもりじゃないと否定されるかもしれないですが、あくまでも僕が勝手に感じた感じ方で。自分たちを取り巻く、特に音楽的な状況に対してのルサンチマンとか、逆に誇りとか、矜持のようなものを、割と隠さずに歌詞に取り入れてる、そう僕は感じてまして。

閣下 たとえばどんなやつですかね?

──ルサンチマンを「嫉妬」と訳してしまうと浅い話になるけれども、自分の状況のもどかしさとか、世間で無闇に評価されているものに対しての疑義の気持ち、それを持っていないふりをせず、口に出していうことを、僕は大事なことだと思ってて。聖飢魔IIの年代順に言うと『JOKER~非力河童人間~』から。
(補足・『JOKER~非力河童人間~』=「髪の毛さかだてて気取る」当時のビジュアル系を揶揄し、「お決まりのパッション」で「愛の歌」を歌う者をあげつらった曲。魔暦前9(’90)年の小教典『BAD AGAIN』のカップリング)。
『JOKER〜非力河童人間〜』収録の極悪集大成盤『愛と虐殺の日々』

閣下 (笑)ほう。

──ちょうどバンドブームで、ビジュアル系といわれるバンドもどんどん出始めて、いかにもこわもてな風貌なのに安直なラブソングを歌ってやがる、みたいな歌詞になってるわけですよ。

閣下 ほう、そういうふうに聞こえるわけですよね?

──そうですそうです、僕には。

閣下 へえー。

──(やはり、とぼけられるなあと思いつつ)バンドブームが終わった時代になると『WHO KILLS DEMON?』誰が悪魔を亡き者にするのかと歌う。DEMONというのがデーモン閣下のデーモンでもあると思ったときに、自分が消されようとしているという歌にも当然、聞こえる。『PAINT ME BLACK』という曲も同じ大教典に入ってて。ストーンズの曲(『PAINT IT BLACK』)と違って「自分を」黒く塗ってくれ! と。

閣下 (興味深そうに聞く姿勢)
「メフィストフェレスの肖像」

──受け手は勝手に感情移入して聞く中で、私小説的なことも思うわけですよ。いろんな思いで曲を作ってるだろうから……僕もいろいろ創作をするので、そんな単純でないと分かっていつつ、そうはいっても、心境も絶対に入ると思うんですよ。その次に『ASS HOLE!』という曲があってですね、「歴史の一コマから葬り去られた」世間は俺をアスホールと罵ってくるという歌です。

ライター情報

ブルボン小林

コラムニスト。72年生まれ。著書に『マンガホニャララ』『増補版ぐっとくる題名』など。エキレビ!では音楽話が多め。

URL:ブルボン小林公式サイト

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