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本当は四角くなりたかったマーブルガム

くじ運の悪い私がかつて当たりを出したことがあるのが唯一マルカワの「オレンジマーブルガム」である。誰でも一度は口にしたことがあるだろうロングセラー商品である。

製造メーカーの丸川製菓のHPを見ると、オレンジマーブルガムのところには「3世代に愛される味」と書かれている。発売されたのは1959(昭和34)年。

このガム、実は失敗から生まれたものだったという。マーブルガムが誕生する以前の1950年代はアメリカや日本で様々なガムが作られ売られるようになった時代。マルカワではアメリカから輸入された糖衣タイプの角ガム(今でいうところのクロレッツタイプ)を国産化しようと研究を開始。しかし、これがなかなか上手く角がつくれない。なんど角の欠けたガムは熱のせいで球状になってしまったのである。

しかし、失敗だけで済ませないのが成功者の常である。「球状のガムもおもしろいかも」と、丸い球状のマーブルガムが誕生したのである。当時、国内では板ガムが主流。球状のガムは小さな子どもでも口に入れやすく、アタリ付きとあってたちまちヒット商品に。発売当時は4粒入りで5円、昭和49年からは4粒10円、そして平成2年からは6粒で20円に。

ところでマーブルガムで「アタリ」がでたら買ったお店で交換する、というルールがあるのをご存知だろうか。これはマーブルガムの場合、一箱(36小箱入り)の中に、当たりクジの分だけ余分に交換用のガムを入れているのだ。だから買ったお店以外で交換すると、その交換したお店は売るガムが小箱ひとつ分足らなくなってしまうというということになってしまうので買った店で交換してほしい、とのこと。20円の世界に「アタリ付き」……こんな小さな幸せを今年もかみしめたいものです。(こや)

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