農村風景を日本で“もっとも”美しく見れる場所がある、なんて聞いたら、あなたはどうするだろうか。僕なら、見に行く。
岐阜県恵那市岩村町富田(とみだ)。ここには、「農村景観日本一」と呼ばれる展望スポットが存在するらしい。観光スポット、夜景スポット、心霊スポットはそれなりに経験してきた筆者も、農村景観スポットは未経験。早速行ってみた。
中央自動車道恵那インターチェンジを下りて車を走らせること25分。のどかな田園を抜けると、「農村景観日本一」と書かれた緑色のどでかい看板を発見。期待を胸にさらに車を走らせると、謎の小屋が見えてきた。どうやらこれが展望所のようだ。
はやる気持ちを抑え、一歩一歩階段をのぼる。登り切って、手すりの向こうを眺めると、そこに広がっていたのは、典型的な農村風景……といった感じの景色であった。実際の景色がどんなものかは、ご自身の目で確かめていただきたい。
展望所には、小さな看板があり、そこには農村風景に関するウンチクが述べられていた。
「ここにお立ちになられたら、まず唱歌『ふるさと』か『あかとんぼ』を口ずさんでください」
せっかくなので、口ずさみながら続きを読んでみると、農村景観日本一は、京都教育大学の木村春彦名誉教授(平成18年に死去)によって名付けられたものだということがわかった。木村教授が理事長をつとめていた、地域環境を考える研究会「国土問題研究会」の中で富田区域が話題になり、その際、農村景観日本一の称号が与えられたのだそうだ。
しかし、どこがどういう風に、日本一なのだろうか? 展望所のある、恵那市の岩村振興所の方に話を聞いたところ、「穏やかな盆地の中に、瓦と白壁という昔ながらの農家や土蔵、また溜め池などがバランスよく配置されているところが評価を受けたようです」とのこと。ちなみに、現在の展望所は平成13年に改装されたもので、「木が成長して、景観の視野が狭くなってきたので、展望台を3メートルほど高くしました。改装には、地元の方々も協力していただいたんですよ」とのこと。地域住民にも愛されているスポットのようだ。
ちなみに、岐阜県恵那市には、この岩村市富田のほかにも、「牧歌的な風景が楽しめる東濃牧場(長島町鍋山)」や、「石積みの畦畔が織りなす芸術・坂折棚田(中野方町坂折)」など、ナイスな農村スポットが多数存在する。高速道路を途中下車して、心のふるさと、体験してみてください。
(珍満軒/studio woofoo)
岐阜県恵那市岩村町富田(とみだ)。ここには、「農村景観日本一」と呼ばれる展望スポットが存在するらしい。観光スポット、夜景スポット、心霊スポットはそれなりに経験してきた筆者も、農村景観スポットは未経験。早速行ってみた。
中央自動車道恵那インターチェンジを下りて車を走らせること25分。のどかな田園を抜けると、「農村景観日本一」と書かれた緑色のどでかい看板を発見。期待を胸にさらに車を走らせると、謎の小屋が見えてきた。どうやらこれが展望所のようだ。
はやる気持ちを抑え、一歩一歩階段をのぼる。登り切って、手すりの向こうを眺めると、そこに広がっていたのは、典型的な農村風景……といった感じの景色であった。実際の景色がどんなものかは、ご自身の目で確かめていただきたい。
展望所には、小さな看板があり、そこには農村風景に関するウンチクが述べられていた。
ウンチクは、こんな一節からはじまる。
「ここにお立ちになられたら、まず唱歌『ふるさと』か『あかとんぼ』を口ずさんでください」
せっかくなので、口ずさみながら続きを読んでみると、農村景観日本一は、京都教育大学の木村春彦名誉教授(平成18年に死去)によって名付けられたものだということがわかった。木村教授が理事長をつとめていた、地域環境を考える研究会「国土問題研究会」の中で富田区域が話題になり、その際、農村景観日本一の称号が与えられたのだそうだ。
しかし、どこがどういう風に、日本一なのだろうか? 展望所のある、恵那市の岩村振興所の方に話を聞いたところ、「穏やかな盆地の中に、瓦と白壁という昔ながらの農家や土蔵、また溜め池などがバランスよく配置されているところが評価を受けたようです」とのこと。ちなみに、現在の展望所は平成13年に改装されたもので、「木が成長して、景観の視野が狭くなってきたので、展望台を3メートルほど高くしました。改装には、地元の方々も協力していただいたんですよ」とのこと。地域住民にも愛されているスポットのようだ。
ちなみに、岐阜県恵那市には、この岩村市富田のほかにも、「牧歌的な風景が楽しめる東濃牧場(長島町鍋山)」や、「石積みの畦畔が織りなす芸術・坂折棚田(中野方町坂折)」など、ナイスな農村スポットが多数存在する。高速道路を途中下車して、心のふるさと、体験してみてください。
(珍満軒/studio woofoo)
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