エコポイント制度が始まって、ますます注目が集まってる家電の省エネ性能。商品を比べるときに、値札近くに貼られた省エネラベルを気にするようになった人も多いと思う。
ところでそんな省エネラベルに書かれた「1年間使用した場合の目安電気料金」は見てるだろうか。具体的な金額で書かれた、他の製品と節約度を比べやすい指標。これはエコポイント対象製品以外にも表記されてる。
ただそこにひとつ疑問が。それは“1年間”って、どのくらい使う場合なの? ってこと。人によって使う時間や回数は違うわけで、1年間の電気料金も人それぞれなんじゃないかと……。
一体どんな想定のもとで、1年間の料金がはじき出されているんだろう。省エネラベルを発行している、財団法人省エネルギーセンターに話を伺った。
「1年間の目安電気料金を計算するときの、それぞれ機器の使用頻度などは、JIS規格や役所の会議によって、統計データなどをもとに定められています」
2009年5月現在、目安となる電気料金が表示されてる製品は10種類。省エネラベルについて書かれた冊子「小売事業者表示制度」(財団法人省エネルギーセンター発行)によると、それらの製品の基準は以下の通りになっている。
▼エアコン(それぞれの機種が想定する部屋の広さで使用)
・設置場所は東京都の平均的な木造住宅(南向き)
・冷房期間3.6カ月(6月2日~9月21日)、暖房期間5.5カ月(10月28日~4月14日)使用
・毎日6:00~24:00の18時間使用
・設定温度は冷房時27℃、暖房時20℃
▼各種テレビ
・1日あたり4.5時間の視聴時間と、19.5時間の待機時間
▼電気冷蔵庫
・冷蔵庫周りの温度は、時期によって30℃および15℃
・冷蔵室の扉開閉は1日35回 など
▼電気冷凍庫
・冷凍庫周りの温度は、時期によって30℃および15℃
・冷凍室の扉開閉は1日8回 など
▼蛍光灯器具
・1日あたり5.5時間点灯(年間で2000時間点灯)
▼ビデオテープレコーダー(VTR)
・1日あたり1時間の動作時間と、23時間の待機時間
▼電気便座
・4人家族で1日あたり合計16回使用
▼ジャー炊飯器(容量によって基準が違うので、ここでは最大炊飯容量が0.99L以上1.44L未満<およそ5.5合~8合>の場合)
・3合のごはんを年間340回炊く
・保温が年間1540時間、タイマー予約が年間1190時間、待機時間が年間2990時間 など
▼電子レンジ(以下の8項目を合計)
・285gの冷蔵食品を、大皿・丼(陶器)で年間363回加熱
・285gの冷凍食品を、大皿・丼(陶器)で年間99回加熱
・285gの生ものを、大皿・丼(陶器)で年間55回加熱
・125gの冷蔵食品を、中皿・茶碗(陶器)で年間314回加熱
・125gの冷凍食品を、中皿・茶碗(陶器)で年間115回加熱
・125gの生ものを、中皿・茶碗(陶器)で年間13回加熱
・185gの飲み物を、コップ(ガラス)で年間205回加熱
・オーブンを年間31回使用、年間待機時間6400時間
▼DVDレコーダー
・1日にHDD録画2時間、HDD再生1時間、DVD動作0.5時間
・待機時間(電子番組表データ取得時間を含んで)20.5時間
以上のような基準が、日本人の平均をもとに算出されている。
この基準で計算された年間消費電力量(単位:kWh)に、全国の電力会社10社の平均的な電気料金「1kWhあたり22円」(全国家庭電気製品公正取引協議会が算出)をかけたのが、1年間使った場合の目安の電気料金。
想定より多く使ってる人は、ラベルの金額より電気代は高く、想定より使ってない人は安くなるってわけだ。
結構細かく決められていた“1年間”の基準。
単純な省エネ度の比較だけなら気にすることないけど、デザインや機能などと天秤にかけて選ぶ人は、自分が使う頻度を考えながら、目安の電気料金を比べてみてください。
(イチカワ)
※1kWhあたりの電気料金は、地域によってさまざまなうえ変動します。
具体的な料金は、お住まいの地域の電力会社でご確認ください。
ところでそんな省エネラベルに書かれた「1年間使用した場合の目安電気料金」は見てるだろうか。具体的な金額で書かれた、他の製品と節約度を比べやすい指標。これはエコポイント対象製品以外にも表記されてる。
ただそこにひとつ疑問が。それは“1年間”って、どのくらい使う場合なの? ってこと。人によって使う時間や回数は違うわけで、1年間の電気料金も人それぞれなんじゃないかと……。
一体どんな想定のもとで、1年間の料金がはじき出されているんだろう。省エネラベルを発行している、財団法人省エネルギーセンターに話を伺った。
「1年間の目安電気料金を計算するときの、それぞれ機器の使用頻度などは、JIS規格や役所の会議によって、統計データなどをもとに定められています」
2009年5月現在、目安となる電気料金が表示されてる製品は10種類。省エネラベルについて書かれた冊子「小売事業者表示制度」(財団法人省エネルギーセンター発行)によると、それらの製品の基準は以下の通りになっている。
▼エアコン(それぞれの機種が想定する部屋の広さで使用)
・設置場所は東京都の平均的な木造住宅(南向き)
・冷房期間3.6カ月(6月2日~9月21日)、暖房期間5.5カ月(10月28日~4月14日)使用
・毎日6:00~24:00の18時間使用
・設定温度は冷房時27℃、暖房時20℃
▼各種テレビ
・1日あたり4.5時間の視聴時間と、19.5時間の待機時間
▼電気冷蔵庫
・冷蔵庫周りの温度は、時期によって30℃および15℃
・冷蔵室の扉開閉は1日35回 など
▼電気冷凍庫
・冷凍庫周りの温度は、時期によって30℃および15℃
・冷凍室の扉開閉は1日8回 など
▼蛍光灯器具
・1日あたり5.5時間点灯(年間で2000時間点灯)
▼ビデオテープレコーダー(VTR)
・1日あたり1時間の動作時間と、23時間の待機時間
▼電気便座
・4人家族で1日あたり合計16回使用
▼ジャー炊飯器(容量によって基準が違うので、ここでは最大炊飯容量が0.99L以上1.44L未満<およそ5.5合~8合>の場合)
・3合のごはんを年間340回炊く
・保温が年間1540時間、タイマー予約が年間1190時間、待機時間が年間2990時間 など
▼電子レンジ(以下の8項目を合計)
・285gの冷蔵食品を、大皿・丼(陶器)で年間363回加熱
・285gの冷凍食品を、大皿・丼(陶器)で年間99回加熱
・285gの生ものを、大皿・丼(陶器)で年間55回加熱
・125gの冷蔵食品を、中皿・茶碗(陶器)で年間314回加熱
・125gの冷凍食品を、中皿・茶碗(陶器)で年間115回加熱
・125gの生ものを、中皿・茶碗(陶器)で年間13回加熱
・185gの飲み物を、コップ(ガラス)で年間205回加熱
・オーブンを年間31回使用、年間待機時間6400時間
▼DVDレコーダー
・1日にHDD録画2時間、HDD再生1時間、DVD動作0.5時間
・待機時間(電子番組表データ取得時間を含んで)20.5時間
以上のような基準が、日本人の平均をもとに算出されている。
この基準で計算された年間消費電力量(単位:kWh)に、全国の電力会社10社の平均的な電気料金「1kWhあたり22円」(全国家庭電気製品公正取引協議会が算出)をかけたのが、1年間使った場合の目安の電気料金。
想定より多く使ってる人は、ラベルの金額より電気代は高く、想定より使ってない人は安くなるってわけだ。
結構細かく決められていた“1年間”の基準。
単純な省エネ度の比較だけなら気にすることないけど、デザインや機能などと天秤にかけて選ぶ人は、自分が使う頻度を考えながら、目安の電気料金を比べてみてください。
(イチカワ)
※1kWhあたりの電気料金は、地域によってさまざまなうえ変動します。
具体的な料金は、お住まいの地域の電力会社でご確認ください。
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