この衝撃はたぶん「セカイカメラ」以上かも! どうやら僕が思っている以上に、未来はすぐそばまでやってきていたみたいです。
今、ネットで話題騒然のiPhoneアプリ「Word Lens」
どういうアプリかは、たぶん動画を見てもらうのが一番早いと思います。これ、合成じゃないなんて信じられますか!?

公式サイトの表現をそのまま借りれば「進化した辞書」。でも、「Lens(レンズ)」という名前のとおり、辞書というよりは「魔法のメガネ」と言った方がしっくりきます。
たとえば左の写真。PCの画面では「VESTUARIO DE NINAS」って書いてあるのに、iPhoneの画面では「WORDROBE OF GIRLS(女性用ワードローブ)」と書かれていますよね。そう、こんな風に、レンズごしに世界をのぞくだけで、目の前の単語を一瞬で翻訳してくれちゃうアプリなんです!
種を明かせば、流行りの拡張現実(AR)と光学文字認識(OCR)技術を組み合わせただけなんですが、それにしてもこの未来っぽさはすごい。
今にもドラえもんのポケットから出てきそうですよね、こんな道具。

実際使ってみると、小さな文字がもにょもにょ震えて気持ち悪かったり、長い文章は翻訳がちょっと不自然だったりと、まだまだ課題は多そうな印象。とは言えこのワクワク感は、iPhoneユーザーなら一度体験してみる価値アリでしょう!

現在、アプリ本体は無料で、12月中は発売記念セールということで、スペイン語→英語の変換辞書が600円、同じく英語→スペイン語の辞書が600円でそれぞれ販売されています(1月以降は各1200円で販売予定)。アプリ本体だけでも、「文字の反転」と「文字の消去」はお試しで利用することができますので、まずはこれで文字認識の性能を確かめてみるといいんじゃないでしょうか。

アーサー・C・クラークはかつて「高度に発達した科学は魔法と区別がつかない」と言いましたが、まさに「WordLens」はそんな「魔法」を体験させてくれるアプリの1本。あとは開発者さん、ぜひ日本語対応もよろしくおねがいします!(池谷勇人)