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本に対する愛の深さ。参りました『ニッポンの書評』

本に対する愛の深さ。参りました『ニッポンの書評』
豊崎由美『ニッポンの書評』(光文社新書/価格:¥777)大澤聡との書評をめぐる対談も収録!
“小説を乗せた大八車の両輪を担うのが作家と批評家で、前で車を引っ張るのが編集者(出版社)。そして、書評家はそれを後から押す役目を担っていると思っているのです”
『ニッポンの書評』の第1講にでてくる豊崎由美の書評観である。

目次を紹介しよう。

第1講 大八車(小説)を押すことが書評家の役目
第2講 粗筋紹介も立派な書評
第3講 書評の「読み物」としての面白さ
第4講 書評の文字数
第5講 日本と海外、書評の違い
第6講 「ネタばらし」はどこまで許されるのか
第7講 「ネタばらし」問題 日本篇
第8講 書評の読み比べ―その人にしか書けない書評とは
第9講 「援用」は両刃の剣―『聖家族』評読み比べ
第10講 プロの書評と感想文の違い
第11講 Amazonのカスタマーレビュー
第12講 新聞書評を採点してみる
第13講 『IQ84』一・二巻の書評読み比べ
第14講 引き続き、『IQ84』の書評をめぐって
第15講 トヨザキ流書評の書き方
対談 ガラパゴス的ニッポンの書評―その来歴と行方


長年の経験にもとづいて考えていること感じていることをズバリと書く。縦横無尽に、そして軽妙に、今現在の日本の書評に関する著者の考えがあぶりだされてくる。

“さて、第2講で「粗筋紹介も“評”のうち。極端な話、粗筋と引用だけで成り立っている書評があってもいい」と断言しながら、第3講では「対象作品の面白さ(もしくはダメさ加減)が伝わる、読んで面白いゲイのある内容になってるなら、粗筋紹介がまったくない書評であってもかまわない」と、てのひら返しと思われかねない、あっちへフラフラこっちにフラフラ落ち着きのない論を展開しているわたしですが、「面白い書評はあっても、正しい書評なんてない」という立場なんですからしかたありません”

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