中には部屋の中で全裸で生活し、寝るときも裸の人(江古田ちゃんみたいな……)もいるかもしれないが、基本的に人は部屋着やパジャマを着るもの。それは寝冷えや部屋の中・布団を汚さないためなどいくつか理由があるわけだが、イヌにも昨今それが当て嵌まるらしい。
室内犬のように、人と寝起き生活を共にするイヌたち。そんな彼らが裸で居られない理由として、
・寒さ対策
・抜け毛対策
・カイカイ防止
・お布団に付く毛防止
・夏の冷房対策
・虫(蚊)除け
・ファッションとして
などが挙げられるという。
さらに、散歩のときなど屋外でもそれを着用することで、
・お散歩の時の汚れ防止
・ケガ防止
・草アレルギーなどの防止
・紫外線の防止
といった効用もあるのだそうだ。
まるで、人間の子供と同じ扱い。ここまで守ってあげなければならないとは!?
それでは、イヌに『おパジャマ』(アルファアイコンズ製)を着せている飼い主さんたちの実際の声を聞いてみると、
「以前、我が家のアトピー犬の毛の飛び散り防止に買ったのですが、体をかきむしって傷をつくらなくなりました」
「蚊に刺されたり、草むらで虫やゴミをくっつけて帰ってくるのを極力避けたいので、お散歩の時の定番になっています。換毛期の抜け毛対策にも役立ちました」
「うちのイヌは服を着るのはもともと好きではなく、着せてもすぐに脱いでしまいました。ところが、寒さのせいもあるかもしれませんが、おパジャマはとっても気に入ってくれてるようです」
この『おパジャマ』は足までスッポリ、ピッタリ包み込むイヌ服で、リピーター注文ナンバーワンの同社定番の人気商品だ。だが、そうなるまでにはいろいろ苦労があったようだ。
・同じ犬種でも個体差(太ってる、やせてる、長い、短い、毛質や毛量など)のあるイヌが着るため、とくに動きやすい形(パターン)にすること
・ピッタリと着るという今までの犬服の中で、抜毛を落とさないためにできるだけ多くの部分を包み込むカバーオール(4つ足)というドッグウェアの必要性を広めること
まぁ確かに言われてみれば、頭から足の先まで毛をビッシリ被っているイヌに、さらに足まで包み込むピッタリフィットの服を着せる必要性を理解してもらうのは意外に大変だったかも。
ところで、これからだんだん寒くなる季節になる。そこで、ウェア自体が温かさをキープ(保温効果)する『ホットドッグガード』(同社製)という服(食べ物ではありません)もあるそうだ。
我が家のイヌにも、この冬はパジャマを検討しようか。
(羽石竜示)