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1300年踊り続けたドキュメンタリー、踊って飲んで、踊って飲んで「岩崎鬼剣舞」

1300年踊り続けたドキュメンタリー、踊って飲んで、踊って飲んで「岩崎鬼剣舞」
「究竟の地 岩崎鬼剣舞の一年」<br />2012年2月25日より、ポレポレ東中野にてロードショー公開中。いまのところ都内単館でなかなか見るチャンスがないかもしれないけど、岩手県を皮切りに少しずつ全国を回っているので、もし近くの町で上映されることがあったらぜひ足を運んでみてほしい。
『究竟の地 岩崎鬼剣舞の一年』は、岩手県北上市の農村地域で1300年以上に渡って伝えられてきた民俗芸能「鬼剣舞(おにけんばい)」と、それを伝承していくことが生活の一部となっている人々の一年間を追いかけたドキュメンタリーだ。異形の者──鬼の面をつけ、笛や太鼓のリズムに合わせて勇壮に大地を踏みしめる。「鬼剣舞」は、過去から未来へと続く鎮魂と祈りが込められた踊りなのだ。

タイトルにある「究竟(くっきょう)」とは、極めて優れていること。仏教用語として「物事の最後に行きつくところ。無上。終極」といった意味もある。現在、北上市では12ヶ所の地域に鬼剣舞を伝承する踊り組があり、そのなかでも岩崎地区の「岩崎鬼剣舞」がすべての源流だと言われている。『究竟の地』というタイトルは、そのことも意味しているのだろう。

映像は、実際に鬼剣舞を踊っている場面と、その練習風景、そして踊り終えた仲間たちによるたのしげな酒盛りが交互に展開されていく。
伝統芸能でもスポーツでも、本気で取り組んでいるものはみんな当たり前のように過酷な練習を積んでいる。鬼剣舞も例外ではない。若手がぬるい演舞をしてみせれば、ベテランの庭元(座長のような存在)から激しい罵倒が浴びせられる。でも、みんな好きでやっていることだから、誰も逃げ出したりしない。

散々踊り終えたあとの宴会の席でも、調子がのってくると「おれが、おれが」という感じでまた踊り出す。みんな本当に鬼剣舞が好きなんだなあ。こういうのは、見ているこちらまで幸せな気分になってくる。

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