6月30日深夜のTOKYO MXを皮切りに、各局で最終回が放送され、7月4日にはBlu-ray&DVDの第1巻も発売されるTVアニメ「謎の彼女X」。原作者の植芝理一さんと渡辺歩監督によるスペシャル対談、後編です。
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――嬉しいことがあると大量のよだれが出てきたり、ヒロインの卜部は、タイトル通りに謎だらけの少女ですよね。そして、椿がそのことについての説明を求めると、「わたしはそういう人だから」と返す。僕は、この台詞がすごく好きで。椿と一緒に、「あ、そういう人なんだ……」と納得させられてしまいます(笑)。
植芝 「そういう人だから」っていうのは、意訳すると、男の子から見た女の子って、分かんないということだと思うんですよね。女の子から見たら、男の子が謎なのかもしれないし……。どうしてよだれを大量に吐き出すのか、理由は僕も分からないというのが本音です(笑)。
――そうなんですか? 渡辺監督は、植芝さんにも分からないくらいの謎のヒロインを描く時、どのような点を特に大切にしたのですか?
渡辺 (原作でも)卜部を彼女の主観から描くことはほとんどないですよね。あくまでも、椿とかの第三者を通して描かれる。なので、どのように卜部を見ているかという距離感みたいなものは重要です。だから、特に1話はミステリアスな部分が出せればと思いまして。ちょっと人とは違った動きもさせてみました。方向の変え方がおかしいとか、仕草が大げさに映ったりとか。実際にはそうではないのかもしれないけど、見てる側にはそう見えちゃうみたいな。そういったエッセンスは、(原作に)足した部分もあります。でも、実は、卜部よりも、椿君がどういう男の子なのかって事の方が重要だったりするんですよ。椿君が確立してないと卜部が起き上がってこない。

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「17歳からずっと成長しない〈『謎の彼女X』原作×監督2〉」の画像1 「17歳からずっと成長しない〈『謎の彼女X』原作×監督2〉」の画像2 「17歳からずっと成長しない〈『謎の彼女X』原作×監督2〉」の画像3