人気ラジオ番組発のゲームが密かに話題を集めている。TBSラジオ「ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル」の1コーナーから出てきたそのゲームの名前は「ザ・YOSOU」。
わかりそうでわからないこのゲームの提唱者にして第一人者の元芸人・たわわちゃんに「ザ・YOSOU」について聞いてみた。

「『YOSOU』は『予想』からきています。簡単にいえば色々なことを予想するゲームですね」

ただの予想? 何がそんなにオモシロイの?

「予想というと普通どれだけ的中するかが大事ですが、『ザ・YOSOU』は極端なことを言えば当たらなくてもいいんです。結果よりもそこに至るまでのロジックを楽しむゲームです。それが知的エンターテイメントと言われるゆえんですね」

たわわちゃんがラジオ番組で披露して話題になったYOSOUは「NHK紅白歌合戦」の出場歌手予想。過去のデータから選考を独自にCDセールス、お茶の間浸透度、NHK貢献度という三つの基準を見出し、NHKの今年の歌番組や来年の番組の出演者の傾向を分析したり、レコード会社会社、所属芸能事務所のバランスを考えたりする。
さらには今年がオリンピックイヤーだったことや日活の100周年だったなど様々な要素を加味したりしながら「例年4つあるジャニーズ枠には、年末カウントダウンライブの開始時刻を大幅に繰り上げている関ジャニ∞が初出場として入ってくる可能性はかなりある」というような形でYOSOUを立てていく。

なるほど、確かに聞いているだけでオモシロイぞ。その他にも様々なロジックを駆使して初音ミク出場も大胆YOSOUしたり、エンターテイメント性に富んでいる。残念ながらこちらはハズれてしまったけど。

「まだわかりませんよ。今年は昨年同様午後7:15からの開始ですが、出場歌手の組数が極点に少ないんです。
メドレーを歌いそうなアーティストを考えても曲数がちょっと少なくなりそうです。そうなると去年のレディー・ガガのような特別枠的なサプライズがあるかもしれません。僕はそこに初音ミクが出てくる可能性に賭けたいなと思ってますね」

恐るべき奥深さ!それでは普通の人はどういうYOSOUを立てればいいのでしょう。競馬とか競輪とかじゃダメなんですか?

「ダメではないんですけど、競馬は毎週のようにありますよね。それよりも年に一回くらいしかないものの方が面白いと思うんです」

実はたわわちゃんがYOSOUを始めたのは紅白好きが高じてのこと。大好きな紅白が年に一度しかないのが残念で、どうやったら一年中楽しめるかを考えていきついたのがYOSOUだった。


「好きなことについて一年中考えるのは楽しいですからね。お笑い好きだったら年末の賞レース、スポーツが好きだったら箱根駅伝などは予想のしがいがありますよ。特に趣味がなくてもベストジーニストや年間ヒット商品ランキングとかをYOSOUするのもいいですね」

プロ野球のペナントレースの優勝チームとかは?

「そうですね、ドラフトやキャンプを見ながら色々なロジックを立てられます。ただそれだと途中で見当がついてしまうこともあるので、日本シリーズは何勝何敗でセパのどちらが勝つかという風に設定すれば一年中楽しめますよ」

ところでこれは一人で楽しむのですか?

「一人でやってもいいですが、SNSを通じてYOSOUに興味がある仲間に出会うこともあります。僕の場合はそれでラジオ出演にもつながりましたし、人生が変わるほどのものでしたね」

恐るべしYOSOUパワー。2013年、一年中好きなことを考えながら過ごすためにもあなた自身のYOSOUを考えてみてはいかがでしょう?
(鶴賀太郎)