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あないな縫い目ではあきまへんな「あさが来た」29話

       

縫い物という口実によって、すべて丸く収まる仕組みで、朝からすこぶる気分が良くなった。

気持ちをどストレートにすべて台詞で語って済ますことなく、登場人物の複雑な気持ちが生む行動の連鎖によって話が進む。この手間のかけ方に見応えがある。縫い物エピソードはその好例だ。

商売人のドラマなので、どうやって人の気持ちを動かすか、その駆け引きは今後重要になっていくはず。そのベースが既にそこここに準備されているようにも感じる。

もっとも、あさは、はつのプライドや負い目を慮る余裕がまだなく、自分が何かできたはずとわいわい騒ぐばかりではあって、今回は旦那さまや偶然の力で、ことなきを得たというところ。

お姉ちゃんの心知らず、というところが、またまたドラマには効いてくる。視聴者は、はつはあさと自分の運命の行き違いを知っているから、はつの忍耐強さや優しさを思って、毎日心揺れるのだ。

28話は、新次郎と惣兵衛(柄本佑)のツーショットで、29話はあさとはつのツーショット。そして、妻たちを見つめる旦那さまふたり。「白蛇はん」から「黒蛇はん」になった惣兵衛がきゅうりを割って新次郎に半分渡すところに、ふたりが同志のようになっているのを感じさせてくすりとなる。
(木俣冬)

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朝ドラ「あさが来た」

朝ドラ「あさが来た」

幕末から明治、大正の時代に活躍した実業家・広岡浅子を波留が演じた。1988年に出版された古川智映子の『小説 土佐堀川』を原案とし、大森美香が脚本を手掛けている。2015年9月28日〜2016年4月2日放送。

2015年10月31日のレビュー記事

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