お笑いコンビ「ザ・ギース」の尾関高文さんといえば、「キング・オブ・コント2008・2015」のファイナリストで、幼稚園に通っていた娘のために週に一度キャラ弁を作っていたほどの娘思いで「ザ・ギースの尾関さんが娘のために作るお弁当がちょっと変だ」の記事でも紹介した。3月30日には娘さんとのユニークなやりとりの数々を掲載した『芸人と娘』（尾関高文著 飛鳥新社刊）が発売された。
娘が喜ぶポーズを再現する「ザ・ギース」の尾関さん。「何かを食べて美味しい時に、驚いた感じでこのポーズをすると喜んでくれるんです」とのこと。
横から見た図
●娘が「パパ面白いことして！」という地獄のパスをしてきたのだけど、それに応えるべくしばらく面白いポーズなどをしていたら、
「パパは一体なにをしてるわけ？」
と急に冷めた目で僕を見てて、
自分は本当に何をしてるのだろうと一瞬人生を見つめ直した。
「子どもは残酷なほど急に物事に興味をなくします。こっちのエンジンがかかり始めたころはもう子どもの興味はゼロになってます」（尾関さん）
●家を出るとき4歳の娘がアメを2つ渡してくれた。
「これはパパの分、もうひとつは社長とかにあげてね」
と言われたので、とりあえず今日出会う一番えらい人に
このミルキーをあげようと思う。
「『社長』がえらいということ、そしてえらい人にやさしくしたら僕に良いことがあるという、娘なりの考えから導き出された内助の功です」
●最近あやとりにはまってる娘がよくわからない作品を作っていた。
「これ何？」ときいたら「事務所？」と言ってきて、
糸で「事務所」を表すという、あやとりの概念を打ち砕く時間に立ち会えた。
「最近は『バリカン』や『めじりのしわ』など不思議すぎる作品も本に載っているので、事務所というのもあながちなくはないのかもしれません」
●いつも寝る時に娘のリクエストを聞いて
おやすみのお話を作って聴かせてるのだけど、
今日は「天狗とシマウマが岡山に行く話をして！」という
謎すぎるお題で、今までで一番どうしていいか分からなかった。
「『舞妓さんがキノコを持って松戸に行く話』をお願いされた時は頭の中が真っ白になりました」という尾関さん。
「芸人と娘」には尾関さんが考えた「天狗とシマウマが岡山に行く話」が掲載されている。
娘さんは、手紙を頻繁に書いてくれるそうで、その度に尾関パパはキュンとくるそうだ。
――それは非常に嬉しいですね！
「家族全員が喜ぶこともあって、よく手紙を書いてくれます。ただ、いつもは『パパへ』とか『ママへ』と書いてあるのに、一度だけ『みなさんへ』と書いてあったことがあるんです。急にどうしたんだろうと思っていると『わたくしのことを、おやさしくしてくれて、ありがとうございます』と丁寧すぎる文体で書いてあって（笑）。とにかく感謝の気持ちを表したかったんでしょうけど、この敬語はなんだろうと……」
娘さんは尾関さんのポケットに手紙を入れてくれたり、どんぐりを入れてくれたりもするそうだ。
「行動が小動物っぽいけど、嬉しいです（笑）」
と、どこか照れ気味だ。
娘さんは尾関さんの「ザ・ギース」のネタをどう思っているのだろうか。
「世界観が強すぎて、園児が見てもよく分からないみたいです（笑）。家では変な動きや変な言い方をすると喜びます。『小島よしおのネタとか、ダンソン（バンビーノのネタ）やって』って言われることがあって、ザ・ギースとしては少し複雑な思いですけど、娘からのリクエストなのでやります（涙）」
持ちギャグがある芸人強し！ ところで、広島出身の尾関さんは「カープ芸人」として「アメトーーク」に出演したほどのカープファンである。カープに関連する仕事でも忙しい。東京と広島を行ったり来たりの生活。それはそれで良いことなのだが……
「芸人というよりは『カープの仕事をしてる人』という認識が強いみたいで。
う、う～～～～～～。なんと愛のある言葉だろうか。「カープ女子」もいいけど、「ギース女子」も増えてほしい。
――娘さんの一言は胸にきますね。
「お笑いもカープに関連する仕事もどちらも大事ですけど、もっとギースのことを色々な人に知ってほしいですね。ちなみに今年のカープはマエケンさんの抜けた穴をどう埋めるか、そして打線がどれだけ奮起してくれるか、この二点だと思います。
尾関さん、完全に「カープの人」になっているのだが……。ちなみに、娘さんは新しい自転車を欲しがっているそうで、尾関パパは今日もお仕事を頑張っている。ザ・ギースのコントが見られる機会はちょくちょくあるので、公式サイトなどでチェックを。ハマると抜けられなくなります。
（取材・文／やきそばかおる）
●『芸人と娘』（尾関高文著 飛鳥新社刊）
人気若手芸人、ザ・ギースの尾関高文と4歳の娘とのやりとりを綴った１冊。 「幼稚園児」という人生で1番複雑で謎に満ちた年頃の娘と、「芸人」という仕事をする父親の悲喜こもごもを
人気イラストレーター、はるな檸檬のイラストとともに収録。
<出版記念トーク&サイン会のお知らせ>
●八重洲ブックセンター(2016年4月23日 14時～【ゲスト・高佐一慈(ザ・ギース)】
●HMV&BOOKS TOKYO (2016年5月8日 14時～【ゲスト・阿佐ヶ谷姉妹】)
●紀伊國屋書店広島店（会場はバスセンター8Ｆアクアホール）（2016年5月14日 14時～ゲスト未定）
●啓文社ポートプラザ店（福山市）5月15日 16時～ゲスト未定）
各詳細はこちらへ。
●ザ・ギースの最新情報はこちら
4月10日 「カープ道 第1回ファンの集い」(尾関) @広島県ブランドショップTAU 3階イベントスペース 13:00～
4月11日 「ユーモアイベント選抜じゃんけん大会」 @ネイキッドロフト 19:30～
4月17日 「カネシゲタカシとザ・ギース尾関のプロ野球たのポジウム」(尾関) @ネイキッドロフト 19:00～
4月22日 「タイタンライブ」 @時事通信ホール 19:30～
尾関パパと娘さん（現在は6歳）のクスリとさせる日常を見てみよう。
娘が喜ぶポーズを再現する「ザ・ギース」の尾関さん。「何かを食べて美味しい時に、驚いた感じでこのポーズをすると喜んでくれるんです」とのこと。
横から見た図
●娘が「パパ面白いことして！」という地獄のパスをしてきたのだけど、それに応えるべくしばらく面白いポーズなどをしていたら、
「パパは一体なにをしてるわけ？」
と急に冷めた目で僕を見てて、
自分は本当に何をしてるのだろうと一瞬人生を見つめ直した。
イラスト：はるな檸檬
「子どもは残酷なほど急に物事に興味をなくします。こっちのエンジンがかかり始めたころはもう子どもの興味はゼロになってます」（尾関さん）
●家を出るとき4歳の娘がアメを2つ渡してくれた。
「これはパパの分、もうひとつは社長とかにあげてね」
と言われたので、とりあえず今日出会う一番えらい人に
このミルキーをあげようと思う。
「『社長』がえらいということ、そしてえらい人にやさしくしたら僕に良いことがあるという、娘なりの考えから導き出された内助の功です」
●最近あやとりにはまってる娘がよくわからない作品を作っていた。
「これ何？」ときいたら「事務所？」と言ってきて、
糸で「事務所」を表すという、あやとりの概念を打ち砕く時間に立ち会えた。
「最近は『バリカン』や『めじりのしわ』など不思議すぎる作品も本に載っているので、事務所というのもあながちなくはないのかもしれません」
●いつも寝る時に娘のリクエストを聞いて
おやすみのお話を作って聴かせてるのだけど、
今日は「天狗とシマウマが岡山に行く話をして！」という
謎すぎるお題で、今までで一番どうしていいか分からなかった。
「『舞妓さんがキノコを持って松戸に行く話』をお願いされた時は頭の中が真っ白になりました」という尾関さん。
「芸人と娘」には尾関さんが考えた「天狗とシマウマが岡山に行く話」が掲載されている。
娘さんとの距離感 手紙
娘さんは、手紙を頻繁に書いてくれるそうで、その度に尾関パパはキュンとくるそうだ。
――それは非常に嬉しいですね！
「家族全員が喜ぶこともあって、よく手紙を書いてくれます。ただ、いつもは『パパへ』とか『ママへ』と書いてあるのに、一度だけ『みなさんへ』と書いてあったことがあるんです。急にどうしたんだろうと思っていると『わたくしのことを、おやさしくしてくれて、ありがとうございます』と丁寧すぎる文体で書いてあって（笑）。とにかく感謝の気持ちを表したかったんでしょうけど、この敬語はなんだろうと……」
娘さんは尾関さんのポケットに手紙を入れてくれたり、どんぐりを入れてくれたりもするそうだ。
「行動が小動物っぽいけど、嬉しいです（笑）」
と、どこか照れ気味だ。
娘さんの「ザ・ギース尾関批評」
娘さんは尾関さんの「ザ・ギース」のネタをどう思っているのだろうか。
「世界観が強すぎて、園児が見てもよく分からないみたいです（笑）。家では変な動きや変な言い方をすると喜びます。『小島よしおのネタとか、ダンソン（バンビーノのネタ）やって』って言われることがあって、ザ・ギースとしては少し複雑な思いですけど、娘からのリクエストなのでやります（涙）」
持ちギャグがある芸人強し！ ところで、広島出身の尾関さんは「カープ芸人」として「アメトーーク」に出演したほどのカープファンである。カープに関連する仕事でも忙しい。東京と広島を行ったり来たりの生活。それはそれで良いことなのだが……
「芸人というよりは『カープの仕事をしてる人』という認識が強いみたいで。
『カープを応援するのもいいけど、パパが頑張ってね』って言われました（涙）」
う、う～～～～～～。なんと愛のある言葉だろうか。「カープ女子」もいいけど、「ギース女子」も増えてほしい。
――娘さんの一言は胸にきますね。
「お笑いもカープに関連する仕事もどちらも大事ですけど、もっとギースのことを色々な人に知ってほしいですね。ちなみに今年のカープはマエケンさんの抜けた穴をどう埋めるか、そして打線がどれだけ奮起してくれるか、この二点だと思います。
中日からルナという選手が移籍してきたんですね。このルナは中日に来た初年度に、首脳陣が数ヶ月見ただけで2年契約を結ぶという誰が見てもいい選手なんです。この選手を軸に打線が爆発すればマエケンさんの穴なんですぐに埋まりますね。さらにここに来て若手選手の伸びも尋常じゃありませんよ。12球団屈指の若手がひしめいてますから2軍ですら一軍レベルの強さを誇っています。ここから誰が伸びてくるか楽しみでしかたない上に皆イケメンときてる。
全てを兼ね備えたカープが今年のったら手のつけようがありませんよ!」
尾関さん、完全に「カープの人」になっているのだが……。ちなみに、娘さんは新しい自転車を欲しがっているそうで、尾関パパは今日もお仕事を頑張っている。ザ・ギースのコントが見られる機会はちょくちょくあるので、公式サイトなどでチェックを。ハマると抜けられなくなります。
（取材・文／やきそばかおる）
●『芸人と娘』（尾関高文著 飛鳥新社刊）
人気若手芸人、ザ・ギースの尾関高文と4歳の娘とのやりとりを綴った１冊。 「幼稚園児」という人生で1番複雑で謎に満ちた年頃の娘と、「芸人」という仕事をする父親の悲喜こもごもを
人気イラストレーター、はるな檸檬のイラストとともに収録。
<出版記念トーク&サイン会のお知らせ>
●八重洲ブックセンター(2016年4月23日 14時～【ゲスト・高佐一慈(ザ・ギース)】
●HMV&BOOKS TOKYO (2016年5月8日 14時～【ゲスト・阿佐ヶ谷姉妹】)
●紀伊國屋書店広島店（会場はバスセンター8Ｆアクアホール）（2016年5月14日 14時～ゲスト未定）
●啓文社ポートプラザ店（福山市）5月15日 16時～ゲスト未定）
各詳細はこちらへ。
●ザ・ギースの最新情報はこちら
4月10日 「カープ道 第1回ファンの集い」(尾関) @広島県ブランドショップTAU 3階イベントスペース 13:00～
4月11日 「ユーモアイベント選抜じゃんけん大会」 @ネイキッドロフト 19:30～
4月17日 「カネシゲタカシとザ・ギース尾関のプロ野球たのポジウム」(尾関) @ネイキッドロフト 19:00～
4月22日 「タイタンライブ」 @時事通信ホール 19:30～
