ボクサーパンツの丈を短くしたような形の、ボーイズレッグショーツという女性用下着がある。
グレーの生地でゴム部分の幅が太いデザインだとセクシーさはあまりなく、男性受けが悪いと言われそうだ。


だけど、グレーのボーイズレッグショーツを履いた馬場ふみかならどうだろう。
太ももとお腹を投げ出し、こたつの横で寝ころび、開放的に伸びをする。
ボーイズレッグの直線的なデザインが、馬場のくびれと太ももの曲線を包んで美しい。
その写真を見せると「本当は女の子のこういう格好が見たいんだよね」と、20代半ばの男性がうなずいた。
「馬場ふみか2018カレンダーブック」本当は女の子のこういう格好が見たいんだよ、ゆるい、素晴らしい
10月18日発売『馬場ふみか2018カレンダーブック』(集英社ムック)

『馬場ふみか2018カレンダーブック』(集英社ムック)が、2017年10月18日に発売された。
「カレンダーブック」という名前の通り、写真集としても楽しめる本の形式をとったカレンダーだ。
女性ファッション誌のモデル、グラビアアイドル、そして女優としても活躍中の馬場ふみかが企画段階から関わり、こだわりの写真ばかりを収録している。

1st写真集から1年。2018年はラフな馬場ふみか


<馬場 私自身がゆるい写真が好きなのと、水着でばっちりポーズを決めて撮った写真より、見た人が12ヵ月をのんびり一緒に過ごしているように感じられる写真でつくりたかったんです。>
『週刊プレイボーイ 2017年 10/30 号』(集英社)インタビューより)

その言葉の通り、2016年のファースト写真集『色っぽょ』と比べると、かなりリラックスしたラフな馬場の表情が多い。

2018年10月の馬場は、べっ甲の縁で大きなレンズの眼鏡をかけ、縁側で本を読んでいる。簡単に編み込まれ、グレーのリボンで頼りなく留められた黒髪の質感が生っぽい。

左向きに寝て本を開こうとすると、左腕でギュっとバストを押さえつけるような体勢になってしまう。薄いキャミソールから伸びる谷間のラインが肩の方まで迫り、その圧から目が離せない。
同じシーンの別カットが『週刊プレイボーイ 2017年 10/30 号』に掲載されている。馬場も、光の感じが気に入っている写真なのだそうだ。

馬場が教えてくれるヘルシーなセクシー


「馬場ふみか2018カレンダーブック」本当は女の子のこういう格好が見たいんだよ、ゆるい、素晴らしい
馬場ふみかのロングインタビューが掲載されている『週刊プレイボーイ 2017年 10/30 号』(集英社)

2018年5月の馬場は、白と黒のラインで縁取られた水着を着ている。
レースカーテンに囲まれて光に満ちた部屋の中で、ベッドにダイブしたり窓の縁に登ったりと、自由に振る舞う馬場の姿。
見ていると、嬉しい気持ちになる。

ベッドの上で突き上げたお尻は、誰かを誘うためのものには見えない。背中を伸ばした馬場の身体にとって、その体勢が自然で気分が良かったのだろうと思わせるヘルシーさがある。
そうかと思うと、カーテンの裾を頬に引き寄せ、何か物足りなさそうに甘えて目をそらす。
薄く潤った唇、光を集めて発光しているように見える肌。「触りたい」ではなく「触ってもいいか聞きたい」と思ったのは、写真の1枚1枚にしっかりと込められた馬場の意思を感じたからかもしれない。


馬場の存在は「セクシーであることは、必ずしも淫靡でなくても良い」ということを改めて教えてくれる。
淫靡なものは魅力的だが、誘惑に溺れるのは一瞬だ。でも、馬場の健康的なセクシーさは、この先もずっと長く見つめたり触れたりしていたいという、未来を感じさせてくれる。
そうか、だから彼女はカレンダーという媒体がこんなにしっくりくるんだ。そんな気づきもあった。

10月22日(日)には、新宿・歌舞伎町の「週プレ酒場」で2018カレンダーブック発売記念握手会がおこなわれるそうだ。

参加募集はすでに締め切られていて残念。2018年は、握手会で馬場に触れることを目標に生きてみようかしら。

(むらたえりか)

2017年10月18日発売
『馬場ふみか2018カレンダーブック』(集英社ムック)
写真:三瓶康友