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鬼のように集めまくるという業。蒐めることを仕事にしている人たちに聴いた『蒐める人』

同じ意味の漢字をふたつ重ねて作られた熟語というのは、案外と多いものだ。「愛好」がそうだし、「絵画」もそうだ。「河川」だってそうだし、「単独」なんかもそうである。

コレクション行為を意味する「蒐集(しゅうしゅう」という熟語も、頭の「蒐」の字にはやはり集めるという意味がある。しかも字の中に“鬼”が棲んでいる。つまり鬼のように集めまくるのだ。なんと業の深い言葉だろうか。

南陀楼綾繁の新刊『蒐める人 情熱と執着のゆくえ』は、書物に関する同人雑誌『sumus(スムース)』に掲載された様々な“蒐める人”たちへのインタビューをまとめたものだ。
鬼のように集めまくるという業。蒐めることを仕事にしている人たちに聴いた『蒐める人』

スクラップブックの完全復刻という難事業


南陀楼氏自身も“蒐める人”のひとりだ。本業である編集者のかたわら、谷中・根津・千駄木を中心に開催されている「不忍ブックストリート」の代表を務めたり、各地の古本市の開催に関わるなどしている。そんな著者だからこそ、インタビューでは蒐集家の気持ちをうまくすくいあげていく。

収録されているのは7組(8人)に加えて、巻末では都築響一氏と著者の対談も掲載されている。このなかで、ぼくがもっともシビレたのが、東京創元社の戸川安宣氏と文献資料の保存修復業を営む花谷敦子氏へのインタビューだ。このふたりは、江戸川乱歩の『貼雑年譜(はりまぜねんぷ)』の完全復刻事業に携わったコンビである。

ここで「『貼雑年譜』ってナンデスカ?」という人のために、簡単に解説しよう。

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「鬼のように集めまくるという業。蒐めることを仕事にしている人たちに聴いた『蒐める人』」の みんなの反応 1
  • 匿名さん 通報

    取り合えず、ライターとみさわ昭仁のサイトリンクはあるのに、サイトがないw

    0
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