主人公・田村心(竹内涼真)がタイムスリップする以前の世界では、この日、宮城県の音臼小学校のお楽しみ会で青酸カリを使った無差別殺人事件が発生した。その後、事件の容疑者として地元の駐在所の警官で、心の父親の佐野文吾(鈴木亮平)が逮捕され、裁判で死刑が確定する。しかし真犯人は音臼小の生徒である加藤みきお(柴崎楓雅)だった。いったん現代に戻ったあと、それを知った心は、再びタイムスリップすると、文吾とともにみきおを探し出し、犯行を食い止めようとする……。

事件が起きるはずのその日、みきおと心・文吾が激しく対決!
お楽しみ会当日の朝、心と文吾は学校の放送室でようやくみきおを捕まえ、連行する。が、大人の男が二人がかりで子供を引っ張っていく姿は、その場にいた教師や地元の人たちからすればやはり異様だった。賢いみきおにはそれもお見通しであった。ここぞとばかりに“理不尽な目にあうかわいそうな子供”を演じてみせて人々の同情を買い、心と文吾が非難を浴びるように仕向ける。おかげでみきおは二人から逃れることができた。
計算高いみきおに対し、心と文吾は彼の行動を止めようと急くあまり強引な手段に出て、このあとも顰蹙を買いまくる。教室でみきおが友達に粉末ジュースを勧めているのに気づいた心は、とっさにそれを制止する。これに対してみきおは「このジュースのなかに毒が入ってるっていうの?」と言うと、文吾が「コップを渡せ」と言うのも聞かず、ジュースを飲んだ。するとみきおは苦しみ出し、その場に倒れ込む。文吾があわてて抱き起こすも、みきおはこと切れてしまった……かに見せかけて、すぐ目を開いて「なーんてね」と言ってのける。視聴者からすれば憎たらしいことこのうえないが、それでも一緒にいた子供や教師には、みきおを心と文吾が執拗に責めているようにしか見えないのがもどかしい。子供たちからは心に対し「ウソつき」コールが起こる。