Sexy Zone菊池風磨、黒柳徹子にまさかの“セクシーサンキュー”<柚月裕実のWeekly“J”>
イラスト/おうか

柚月裕実の「Weekly“J”」#19<3月8日〜3月13日>

Sexy Zone 菊池風磨

アイドルファン歴25年超の筆者が一週間の出来事からトピックを紹介しようというこのコーナー。3月8日からの一週間より、印象的なトピックスをご紹介します。

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今回は3月12日放送の『徹子の部屋』(テレビ朝日系)に初出演したSexy Zone菊池風磨


黒柳徹子が、菊池の経歴を紹介したあとに、「あなた随分、背が高い?」と聞くと、

菊池「178センチあります」
黒柳「もうちょっと伸びるわね」

番組ならではの独特なテンションでスタートした。

「みんなセクシーなの?」という黒柳の直球の質問に、「セクシーでやらせていただいてます(笑)」。続けて「“セクシーサンキュー”ってどういうことなの?」。

またしてもストレートな球に、「“セクシーサンキュー”は、えっと、うちの最年長の中島が振られたときによく返す言葉が“セクシーサンキュー”で、普通のサンキューよりもセクシーになってます」と打ち返した菊池。

黒柳「どうやるの? やってみて」

それはケンティ(中島健人)の持ちネタ!と誰もがツッコミを入れたであろう場面だったが、指を鳴らしてキメ顔で

菊池「セクシーサンキュー」

BGMもないなか、「ああ、そういうの」黒柳の笑い声が響いた。

思わぬところで“セクシーサンキュー”菊池Ver.が拝めたミラクル。「徹子さん、ムチャぶりありがとうございます!」である。

父親はジャニーズにゆかりのある人物

中学2年生のときに自らオーディションに応募した菊池。菊池の父は嵐のデビューシングル「A・RA・SHI」の作詞を手掛けた菊池常利氏。「自分の力が試せない」と、親子関係を伏せてオーディションに臨んだという。

高校2年生でデビューした菊池。「若くしてデビューなさると学業との両立は大変でした?」と黒柳から聞かれると、大学に行くことを条件に芸能活動を許した祖父との約束を果たしたことや、祖父の母校である早稲田大学ではなく、「何でか気づいたら慶応になりました」と語り、影響を受けた一人として櫻井翔の名前を挙げた。

「すごく尊敬していまして、もともとジャニーズに入ろうと思ったきっかけも嵐の皆さんを見て、嵐みたいになりたいと思って履歴書を送ってるので、その流れもあって慶応大学はちょっと意識してましたね」

1日3公演のステージを行っていた時代。
朝7時から10時前まで塾に行き、3公演を終え、再び塾に戻り、夜9時ごろから朝4時まで塾で勉強。そこから2~3時間睡眠をとる、そんな猛勉強ぶりを振り返り、「意地になってた部分もありますね」と微笑んだ。

櫻井とは大学に入ってから仲を深めたと言う。「高校、大学とお仕事との両立っていう点でいろいろ相談にも乗っていただきましたし、いちばんはこの仕事をしているからこそ4年で卒業できるように頑張ったらいいんじゃないかって」。菊池はその言葉に応えるように、芸能活動と学業を見事に両立させ、総合政策学部を卒業した。

そして話題は、ジャニー喜多川氏について。菊池がお見舞いに行った帰りに、スタッフから、ジャニーさんが倒れる数日前のことを聞かされた。「『風磨のことがすごく心配だ。で、メンバーの佐藤勝利とか中島健人は僕んところにちゃんと来たりして、こう……甘えることができる子たちだけど、菊池は甘えることができないし、2人が来てるから気遣って僕とあんまり話そうとしないんだよ。だから僕すごい心配なんだよね』っていうのをジャニーさんがおっしゃってたみたいで。それを倒れてから聞いて、ちょっと……ああなんか全部知っててくれたんだなというか、ジャニーさんは気づいてたんだなって思ったら、グッとくるものはあったし、ジンとはきましたね」。

ジャニーズJr.のコンサートを見学に行った際に、MCコーナーで客席に座る菊池とJr.が会話をした様子を見ていたジャニーさん。
そのトークが面白かったと褒められたと、優しい表情で語った。

巧みなトークでも存在感示す

クールな印象の菊池だが、実はトークが上手い。それも今に始まったことではなく、ラジオ番組『レコメン!』では、パーソナリティのオテンキのりと、ムッツリじゃない方の下ネタもさらり。グループのレギュラー枠とは別に、度々生放送にゲスト出演し、“のりふま”コンビとしてラジオならではのギリギリのトークを繰り広げてきた。

また、『芸能人が本気で考えたドッキリGP』(フジテレビ系)では、なぜか数々のドッキリを仕掛けられてきた菊池。最終的に、ほぼ裸……股間をおぼん一枚で隠しただけの姿になったことも。

3月13日放送の『あざとくて何が悪いの?』(テレビ朝日系)にゲスト出演した際にも、あざとテクの再現VTRを見ていた菊池は「言われてぇ」「使おう俺も」「下の名前でいくんだ」「虫と戦うのかわいくない?」と率直なコメントを挟んでいた。その姿に、南海キャンディーズの山里亮太が「風磨くん、男子校の放課後感スゴイよ」。一方、田中みな実、弘中綾香からは「ちょっとわかりません」と理解してもらえなかった。

トーク力の高さは、『徹子の部屋』でも発揮していたが、理路整然とトークをすることもあれば、男子学生のような無邪気さもある。ドッキリでみせるリアクションは実に痛快。それがSexy Zoneのステージに立てば、ため息が出るほどセクシーだ。
クールな印象に反して(?)、芸の振り幅が広い菊池。

『徹子の部屋』の最後に、黒柳から「Sexy Zoneはデビューして10周年。これからどんなアイドルを目指すっていう目標はあります?」と聞かれると、「とにかく僕たち5人が楽しく笑っていられるような状況を作っていきたいと思っていて、その楽しい状況を応援してくださるみなさんに見ていただいて、みんなで楽しくなったらいいなと」と語った。

番組では幼い頃の写真が紹介された。小さな菊池が、まるでアイスを持つようにマイクを手にして映っていた。それが本当にマイクを持ってステージに立つのだからすごい。

最後の最後まで黒柳のムチャぶりに応じて、笑顔で番組を終えた菊池。あっという間に迎えた10周年だが、菊池のソロの活動もSexy Zoneとしての活動も、この先が楽しみになる出演だった。


●柚月裕実の「Weekly“J”」アーカイブ
【#1】V6・嵐ライブ/森且行選手SG優勝に並んだSMAPの言葉に涙の一週間
【#2】SixTONES『NEW ERA』はカップリング曲にも注目
【#3】中居正広にバラエティの洗礼を受け、爪痕残したSnow Man
【#4】ジャニーズWESTの“おバカ”ぶりと即興コントがしっかり面白い
【#5】ジャニーさんが最後に推したジャニーズJr. 高橋優斗のキャッチャー力
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※次回「Weekly“J”」を更新しましたら、Twitterでお知らせします

Writer

柚月裕実


Web編集/ライター。ジャニヲタ。アイドルがサングラスを外しただけでも泣く涙腺ゆるめな30代。主にKAT-TUNとNEWSですが、もはや事務所担。

関連サイト
@hiromin2013

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