漫画家・荒木飛呂彦氏が6月7日に66歳の誕生日を迎えた。1986年に連載がスタートした『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズは、唯一無二の世界観と個性的なキャラクターたちで国内外のファンを魅了し続けている。


アニメ化に加え、2017年には第4部を原作とした映画『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』が公開。さらにスピンオフ作品『岸辺露伴は動かない』も2020年にドラマ化され、現在までにドラマ4シリーズ、映画2作品が制作される人気コンテンツへと成長した。

今回は、実写化作品の中でも高い評価を獲得している『岸辺露伴は動かない』シリーズに注目。主人公・岸辺露伴を演じる高橋一生のコメントを振り返る。

○特殊能力“ヘブンズ・ドアー”を持つ漫画家・岸辺露伴

相手を本にして生い立ちや秘密を読み、指示を書き込むこともできる特殊能力“ヘブンズ・ドアー”を備えた人気マンガ家・岸辺露伴。

2022年12月掲載のドラマ第3期インタビューで、高橋は自身が演じる露伴というキャラクターについて、次のように語っている。

「僕の中で露伴のイメージというのは、杜王町で東方仗助たちと一緒にいた頃のものなんです。どちらかと言えば偏屈で奇人、けれど一本筋の通ったところを持つ人物」

第1期の2020年から露伴を演じ続けてきた高橋。そのなかで感じた“変化”と“変わらない部分”についても明かしていた。

「変わらないのは多分、志の部分だと思います。自分のなかで何を優先するのかというのは、露伴のなかではブレていないような気がします。そこは意識してお芝居してきたことなので。
変わったところで言えば、怪異に対する対応の仕方でしょうか。『もしかしたらこれは怪異なのかもしれない』という思考の結びつき方に、早くシフトできるようになって、より柔軟になってきたような気がします」

○日本映画で2例目となるルーヴル美術館での撮影

2023年には映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』が公開。同作はフランスのルーヴル美術館で撮影が行われ、日本映画としては2例目となった。

高橋はイベントで当時を振り返り、「名だたる絵画たちとともにお芝居ができる経験はなかなかない」と特別な体験だったことを明かしている。

ルーヴル美術館内での撮影では、飲食が厳しく制限されていたそうだが、撮影中には思わぬ出来事もあったという。

「僕らも気を引き締めて入ったんですけど、2日目くらいに現地の制作スタッフの方がサンドイッチも持ってきていて、勧めてくださるんですよ……」

そして、その後の驚きのエピソードも披露した。

「“あれ、飲食ダメなんじゃ……”と思って聞いたら、『OKになりました!』と言ってくださって、“僕はなんでミケランジェロの絵の横でご飯食べてるんだろう”という状態もありました」

また、同イベントでは、荒木氏の描き下ろしイラストの複製原画がサプライズで贈られる一幕も。突然のプレゼントに、高橋は興奮を隠せない様子だった。

「普通に受け取っちゃいましたけど、これ、賞状とか頂く所作で頂くべきじゃないですか?」

「これどうしよう、どこに飾ろう……厳重にもうキャッツアイすらも入れないようなところに入れないと!」

「これは人知れず家で泣きますね~。ありがとうございます!」

普段は冷静なイメージの強い高橋だが、原作ファンということもあり、この時ばかりは終始感激した様子を見せていた。

荒木氏とはこれまで直接会う機会がなかったという高橋は、「脚本を通して、お芝居を作品として見て頂いていて。お芝居と漫画で文通させていただいているような感覚だった」と関係性を形容。
「こうして絵でお手紙を頂けるのはとても感動します」と改めて感謝を伝えた。

今年3月には、『ジョジョ』第7部を原作とする『スティール・ボール・ラン ジョジョの奇妙な冒険』1st STAGEが、Netflix独占配信されるなど、シリーズは今なお大きな盛り上がりを見せている。

2026年12月には連載40周年という大きな節目を迎える『ジョジョの奇妙な冒険』。荒木氏が生み出した壮大な物語は、これからも新たな世代の読者や視聴者を魅了し続けていきそうだ。
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