本作は、2017年に中部国際空港で実際に起きた“主婦による金密輸事件”に着想を得たオリジナルストーリー。夫の借金を背負った二児の母、奨学金返済に追われる研究員、そして未婚の妊婦――それぞれ事情を抱えた3人の女性が、偶然出会い、“金の密輸”という秘密を共有することで奇妙な絆を深めていく。
監督は、『ミセス・ノイズィ』『佐藤さんと佐藤さん』などを手がけた天野千尋。Netflixシリーズ『ヒヤマケンタロウの妊娠』、BS-TBSの「天狗の台所」シリーズなども手がけてきた天野監督が、今回はシンガポールで大規模ロケを敢行し、魔法のようにきらびやかで危うい旅路を描き出した。
本作の舞台となる2017年当時、日本への【金密輸】は、消費税のないシンガポールや香港などから金を持ち込み、消費税分の利益を得るという手口が横行していた。そんなリアルな背景から、ロケ地にシンガポールが選ばれた。
フォトジェニックでカラフルな街並み、多文化が交差するエネルギッシュな空気が、作品の持つポップでスリリングな世界観とぴったりとマッチした。シンガポール政府観光局の協力のもと行われた撮影は、日本と現地の混成スタッフチームで挑み、国境を越えたダイナミックな撮影が実現した。
天野監督はシンガポールでの撮影について、「金製品店が建ち並ぶインド人街や、熱気溢れるチャイナタウン、モスクから祈りの声が響くアラブストリートなど、シンガポールの多国籍な街や文化が、本作の“マジカル感”を盛り上げてくれました」とコメント。アジアのハブとして、多文化が混ざり合うシンガポールならではの開放感溢れる魅力が、本作にも鮮やかな彩りを与えている。
今回解禁された本編映像は、【金の密輸】を自分たちだけで始めるため、二児の母・和歌子(有村)、研究員の清恵(黒木)、妊婦の麻由(南)がシンガポールに降り立つ場面から始まる。色鮮やかなシンガポールの街並みに背中を押され金塊を購入できる店を探し回る3人。清恵が、流ちょうな英語で金を購入しようとするも、「事前に申請がなければ購入できない」と店員に言われてしまう。それでも諦めきれない3人は、やがて怪しげな一軒の店にたどり着き――。
店に入るや否や、やけになった麻由が「This money, gold bar please!!」と店主に言い放つが、店主は無言のまま店の奥へ戻ってしまう。今回もダメだった…と3人があきらめかけたその瞬間、店主が金塊を手に戻り、「How many?」と問いかける。顔を見合わせた3人は、弾けた笑顔で「Three!」と答えるところで映像は終了する。ついに動き出した、3人だけの【金密輸】。きらめく街で始まる、危うくもどこか魔法のような冒険の幕開け。金塊を手にした3人の運命は果たして――!?
映画公式サイトには、シンガポールのロケ地マップが掲載されている。マリーナ・ベイ・サンズやマーライオン、シンガポール・フライヤーなど、シンガポールを代表するランドマークが集中するマリーナベイエリアをはじめ、ザイオンホーカーやラオパサ・フェスティバルマーケットなどの異国情緒あふれる市場や、3人が金塊を購入するリトルインディアなど、シンガポールらしい多種多様なロケ地が映画を鮮やかに彩る。
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