※本稿は、石原結實『超少食健康法 「空腹の時間」が病気を治す!』(新星出版社)の一部を再編集したものです。
■超少食で健康長寿な偉人
少食が健康にいいことは、古の賢人・哲人も言い残しています。
「子曰く」で有名な中国・春秋時代の思想家・哲学者である孔子は「悪衣悪食を恥じるな、多くを食するな」、イエス・キリストは「生命のために何を食い、何を飲み、何を着んやと思い煩うなかれ」、釈迦は「一切の疾病は宿食(食いだめ・過食)をもととす」と、残しています。
食べ過ぎが不調や病気を招くことは間違いありません。
少食を実践して長生きしている著名な例をいくつか紹介しましょう。
■少食は発明の母。エジソンの伝説
発明王のトーマス・エジソンは、ふだんから口にするのは黒パン・野菜・果物を少々、たまに魚を食べるくらいの粗食だったそうです。
少食だからこそ精力的に実験に取り組み、蓄音機や活動写真(映画)閲覧機・カメラ、白熱電球など1000以上の発明品を世に送り出すことができたのでしょう。
80歳を過ぎても1日16時間のペースで仕事を続け、84歳で亡くなるまで精力的に活動しました。
あるとき「なぜそんなにすばらしい発明ができるのですか?」と記者から聞かれ「頭は誰でも同じ、考えれば発明ができる。眠らなければ考える時間はたっぷりあります」と答えたそうです。
人は食べなければ眠くならず、頭脳は明瞭、体力もみなぎり、大いに活動できるということです。
実際、蓄音機を発明したときには、9日間、食べ物を一切口にせず、水だけ飲んでひたすら実験を繰り返したという逸話が残っています。
■暴飲暴食から少食にして102歳まで生きた貴族
ルネサンス期のヴェネチア貴族、ルイジ・コルナロはヨーロッパでは歴史的な長寿者として知られ、その知名度は同時代のミケランジェロやレオナルド・ダ・ヴィンチよりも上と言われます。
1464年生まれと言われているコルナロは、若い頃は暴飲暴食を繰り返し、30代には胃痛、痛風、微熱、のどの渇き(おそらく糖尿病)などに苦しみ、40歳には死を覚悟するほどでした。
しかし、この時代にも名医はいました。「ぜいたくざんまいの食事をやめて、病人が食べるような食事に切り替え、極限まで量を減らすこと。さもなくば数カ月で寿命が尽きる」と余命宣告されたのです。
これを聞いたコルナロは驚き、1日にパン、卵の黄身、スープまたはパンがゆ、少しの肉(合わせて350グラム)を、2回に分けて食べるようにしたのです。さらに、浴びるように飲んでいたワインは1日約400㏄まで減らしました。
その結果、わずか数日で不調の数々が改善し、1年後には完全な健康体へ。さらには短気でせっかちだった気質が穏やかに変貌したそうです。
その食事をずっと続け、70歳になっても目、歯、耳、足腰ともに健康そのもので登山や乗馬を楽しんでいました。
■94歳に「少食健康法」でベストセラー作家に
ところが、80歳になる前に周囲から栄養不足になるのではと心配され、しつこく忠告されたため、食事量を350グラムから400グラムに、ワインを400㏄から450㏄へと増やしたところ、10日後には気分が落ち込み、12日後には腹痛におそわれ、その後は発熱が続き生死の境をさまようことになってしまったのです。
あわてて元の食事に戻したところ、以前のような健康体に戻ったそうです。
コルナロが94歳になった頃には、自身の体験をまとめた「少食健康法」がヨーロッパの知識人の間で大人気となり、ベストセラー作家となりました。
その後、100歳になっても健康に不安なく過ごしていたコルナロは「老年がこれほどすばらしいものだと知らなかった」という名言を残し、102歳のある日、いつものように昼寝をして、そのまま静かに旅立ったそうです。
コルナロには「少食は不運を克服する力もある」という至言もあります。不当な訴訟を起こされたときも、馬車の転倒で余命宣告されるほどの大ケガを負ったときも、「飲食節制に努めたものは、いかなる事件・事故にも深刻な影響を受けない」という信念のもと、見事に克服しました。
■日本の芸能界にも1日1食を実践する人がいる
芸能界といえば分刻みのスケジュールが続く厳しい世界です。人気があればあるほど、スケジュールも過密になるでしょう。そんな芸能界にも、1日1食で活躍されている方が少なからずいらっしゃいます。
1日1食の代表といえば、人気番組「笑っていいとも!」の司会を32年間も務め上げたタモリさんです。
朝食を食べて、夜はつまみを少々つまむだけ。
タモリさんと同年代のビートたけしさんも1日1食を実践。週刊ポストの連載記事『ビートたけしの21世紀毒談』で、ダイエット法は「炭水化物法」と「1日1食」「朝起きたら野菜ジュースをたっぷり飲んで、その後は晩飯まで何も食べない」と語っています。
お二人よりは少し若いですが、水谷豊さんも『徹子の部屋』に出演されたときに、「基本的に朝と昼は食べないんです。その代わり夜は野生に戻って食べたい放題です」と話して、黒柳徹子さんを驚かせていました。
これらは2016年6月17日号の『週刊ポスト』の、『「一日一食」は本当に健康によいのか』という特集で紹介されていました。
超多忙な方ほど、食べ過ぎによる弊害、少食の効果を自然と理解して実践されているのでしょう。
■前立腺ガンと診断されるが1日1食で寛解
この記事では、私も「なぜ少食で有名な方が元気で活躍されているのか」を解説させていただきました。
この記事では、1日1食の実践者が自分の体験を通して、「体調がいい」「病気知らず」と述べているのに、西洋医学や栄養学の立場からの「1日1食の結果、栄養失調に陥り、体力・免疫力不足になってしまう危険性があります」「胃や腸への負担が大きくなる」というコメントも掲載されていて、小さな親切、大きなお世話だなと思ったりしたことを覚えています。
また、体操の個人総合で世界選手権6連覇、オリンピック2連覇という大偉業を達成した内村航平さんの1日1食は有名な話です。しかも野菜嫌いでほとんど食べないとのこと。
こうした食生活で、このような偉業を成し遂げたのですから、「1日3食・バランスよく食べよ」という唱えている医学・栄養学者は、どのようなコメントをされるのでしょうか。
さらに、灯油ポンプやフロッピーディスクをはじめ、3000点以上の発明に関与したドクター中松も1日1食を公言されています。東京大学工学部出身でアメリカでは世界の5大発明者のひとりに選ばれたとも言われていている方です。
70代のときに前立腺ガンと診断されたましが1日1食で寛解され、その後も97歳の今日まで悠々と暮らしています。
乳ガンの摘出、再建術を日帰り手術ですまされてしまうほどの名医・南雲吉則先生は、若いときは「実年齢よりオジさん」に見られていたようですが、1日1食生活を始められてからは同年代の人より20~30歳も若く見られることが多いそうです。
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石原 結實(いしはら・ゆうみ)
医学博士、イシハラクリニック院長
1948年、長崎県生まれ。長崎大学医学部卒業、同大学院博士課程修了。医学博士。年間365日休むことなく診察・講演・執筆・メディア対応を精力的に行っている。近著に『65歳からは、空腹が最高の薬です』(PHP新書)。
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(医学博士、イシハラクリニック院長 石原 結實)

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