【ラグビー リーグワン プレーオフ】6月7日、国立決戦は神戸スティーラーズ vs クボタスピアーズ!優勝を呼び込む司令塔は誰だ

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ジャパンラグビー「リーグワン」2025-2026シーズン、激闘続きのプレーオフトーナメントも、いよいよ決勝戦と3位決定戦を残すのみとなった。決勝に進出したのはリーグ戦1位のコベルコ神戸スティーラーズと、昨季準優勝でリーグ戦3位のクボタスピアーズ船橋・東京ベイの2チーム。

ともに攻撃力が魅力のチームだけに、点の奪い合いも期待できる好カード。6月7日15時5分、MUFGスタジアム(国立競技場)で優勝カップを掲げるのはどちらのチームか。



準決勝第1試合:若き力の躍動でスティーラーズが完勝!



準決勝第1試合、リーグ戦1位のコベルコ神戸スティーラーズに挑んだのは、リーグ戦4位から勝ち上がってきた東京サントリーサンゴリアス。「アタッキングラグビー」を標榜するチーム同士の激しい攻防が期待されたが、終わってみればスティーラーズが怒涛の11トライ! リーグワンでのプレーオフ史上最多得点となる69点を奪っての圧勝劇となった。



今季序盤に対戦した際はわずか2点差。しかも試合終了間際にスティーラーズが逆転勝ちという僅差だった両チーム。だが、スティーラーズの共同主将・李承信が「今季の神戸は勝利を重ねながら強くなった」と語るとおり、右肩上がりで強さを増してきた印象だ。



そのチームの骨格は、経験豊富なラグビー大国ニュージーランド代表「オールブラックス」トリオ…共同主将を務めるブロディ・レタリック、NO.8のアーディ・サベア、センターのアントン・レイナートブラウンの3人。準決勝でもその頼もしさは別格だった。



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ただ、ここにきて際立つのは若手の躍進だ。スクラムハーフの上村樹輝は23歳。先制トライのウイング植田和磨は23歳。アクロバティックなトライを決めたフルバック上ノ坊駿介は22歳で今春大学を卒業したばかり。

身長193センチの怪物センター、タリ・イオアサに至っては21歳。25歳の若き共同主将・李承信が「ウチは若い選手が多いから……」と語る姿にベテランの趣を感じてしまうほどだ。



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この若人たちに負けじと、2015年W杯で南アフリカを撃破した「ブライトンの奇跡」メンバーでもある40歳の山下裕史が最前列でスクラムを組み、相手チームに睨みを利かす。若手とベテランが噛み合ったスティーラーズが盤石の強さで決勝の舞台へと歩みを進めた。



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準決勝第2試合:2点差の激闘を制した起死回生のブロック



準決勝第2試合は、リーグ戦2位の埼玉パナソニックワイルドナイツと、リーグ戦3位のクボタスピアーズ船橋・東京ベイの一戦。リーグワン創設以降、いつも僅差の激闘を繰り広げるライバル関係だ。



直近5試合だけ見ても、2点差での決着が2試合。4点差が1試合。引き分け1試合で2勝2敗1分という五分の関係性。今回の準決勝も最後の最後までどちらが勝つかわからない攻防となった。



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結論から言えば、スピアーズが26対24で勝利と、また今回も2点差の痺れる展開に。その「2点の差」を生んだのは後半22分、ワイルドナイツが8点差に迫るトライを決めた直後のコンバージョンキック(決まれば2点)だ。ゴールポスト中央の位置から狙うキックだったため、誰もが「これで6点差に。

勝負はわからない」と思った矢先、スピアーズの日本代表ハラトア・ヴァイレアが一瞬の跳躍でブロックしてみせたのだ。



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「ゴールから思ったよりも近い。ボールの角度も低い。これは狙える!と思いました。ブロック成功は人生で初めて!」とヴァイレア自身も興奮気味に振り返る、渾身のビッグプレーとなった。



ワイルドナイツは終盤、わずか2分で2トライを奪う意地を見せ、さらにマイボールで最後の攻撃。これまで何度も窮地の場面で得点を決めてきた試合巧者なだけに、奇跡の逆転劇を期待する空気が漂ったが、最後はスピアーズの勝負師ショーン・スティーブンソンが鬼気迫る表情でブロックアウトし、試合終了。チケット完売となった一戦は劇的すぎる決着となった。



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決勝戦展望:勝利を呼び込むスクラムハーフは誰か



コベルコ神戸スティーラーズとクボタスピアーズ船橋・東京ベイのカードとなった決勝戦。スティーラーズが勝てばリーグワンの前身トップリーグ時代の2018-19年シーズン以来、7季ぶりの日本一。一方、スピアーズが勝てば3季ぶり2度目の優勝となる。



両者は今季、リーグ戦の開幕節と最終節で対戦し、1勝1敗。

どちらも控えも含めて層が厚く、各国代表選手も多い。そんな中で注目したいのは、不遇の時期も経験した2人のスクラムハーフだ。



上村樹輝は帝京大学で4連覇を経験したとはいえ、個人としては控え暮らしが長く続いた。「大学時代は腐りそうになったこともあった」とも吐露している。だが、若手同世代が切磋琢磨するスティーラーズで頭角を表し、今季はリーグ戦全試合に出場。準決勝ではパス捌きだけでなく、自ら豪快なランでトライも決める活躍でマン・オブ・ザ・マッチ(POM)にも選出された。



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「POMは自分のプレーを精一杯やった結果です。(チームの若手とは)たわいもない会話で一緒に過ごすことが多いですけど、普段の仲の良さがいい連携につながっている部分はあると思います。いいチームメイトであり、いいライバル関係です。より強いチームになれるよう、若手からもっと頑張っていきたい」



一方、スピアーズのスクラムハーフといえば、日本代表19キャップの藤原忍が不動の存在。だが、シーズン終盤に負傷離脱し、今季中の復帰は不可能に。スピアーズのファンであっても藤原の不在を不安視するなか、その穴を埋めたのが、長い間出番を待ち続けた32歳の岡田一平だ。



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早稲田大学では主将を務めた経歴も持つ岡田だが、スピアーズでは厚い選手層と藤原忍という壁もあり、メンバー外の日々。4月25日の第16節がほぼ3季ぶりの公式戦だった。このチャンスをモノにした岡田は、以降、毎試合スタメンの座を獲得。プレーオフ準々決勝では先制トライも決めるなど、チームの新たなエナジーになっている。



「出られなかった日々について、今は考えることもないです。全部終わったら考えるかもしれないけれど、今はプレーオフだけに集中しています。特別なことを考えすぎず、とにかく自分のやるべきこと、チームから求められていることだけを考える。でも、忍をはじめ他の選手たちが10何試合と戦ってきてくれたものは途絶えることなく受け継ぎたい。それがなければ、結果にもつながらないと思っています」



チームに勝利をもたらすのがスクラムハーフの仕事、とはよく言われる。果たして、日本一の栄冠をもたらすのはどちらのスクラムハーフか。



そして、もう一人、忘れてはならないスクラムハーフがいる。決勝戦前日、6月6日に行われる3位決定戦、東京サントリーサンゴリアスと埼玉パナソニックワイルドナイツの一戦で現役ラストマッチとなる、サンゴリアスの流大だ。



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長らく日本のスクラムハーフの代名詞でもあった流はどんなエンディングを迎えるのか。「3位決定戦はモチベーションが難しい試合ではありますが、サンゴリアスのエンブレムのプライドにかけて戦うだけ」と決意を語る。



6月6日は秩父宮ラグビー場で、6月7日は国立競技場で。スクラムハーフたちのそれぞれの物語とともに、リーグワンに新たな1ページが刻まれる。



【取材・文=オグマナオト】
ライター/構成作家。書籍執筆や構成、インタビューを手掛けるほか、テレビ朝日「報道ステーション」スポーツコーナー、プロ野球解説者YouTubeなどスポーツ番組での構成作家も担当。著書に『早稲田とスポーツ、覇者の150年』など。

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