交通事故の瞬間に体の自由が一気に奪われた。昨日まで当たり前だった動作が突然「できないこと」に変わった。
その現実に直面した時、健康とは当たり前のことではなく日常を支える土台だと痛感した。健康寿命とはその土台が機能している時間にほかならない。

▼リハビリでは指が少し動く、数歩だけ歩けるといった変化に一喜一憂した。これまで意識すらしなかった行為自体がこれほど尊いものだったのかと知った。できること自体が生活であり、それが保たれている時間こそが人生の質を決めている。

▼正直なところ、事故前の自分はその土台を蔑ろにしていた部分があった。無理を重ねても時間を置けば回復すると信じて疑わなかった。しかし現実は全く違う。健康は減ってから取り戻すものではなく、減らさないように守っていくものだ。

▼健康寿命を延ばすとは未来の自分に選択肢を残すことにほかならない。不自由さを知った今だからこそ何気ない一日がどれほど価値あるものかが分かる。だからこそ今日を疎かにせずに自分の体と日々ていねいに向き合い続けたいと思う。


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