◆JERAセ・リーグ ヤクルト―巨人(18日・神宮)

 ヤクルト・奥川恭伸投手(25)が18日、巨人戦(神宮)に先発し、山瀬慎之助捕手(24)とのプロ初対決が7年目にして実現した。

 1軍の舞台で巡ってきた“幼なじみ対決”で、初打席は0―0の2回2死で迎えた。

1ボール1ストライクから128キロのスライダーで7番・山瀬を中飛に打ち取り、まずは奥川に軍配が上がった。しかし、1―1の4回2死一、二塁の第2ラウンド。奥川は3球目のフォーク、4球目のスライダーをファウルとされると、5球目の146キロ直球を右前に落とされ、勝ち越し適時打を献上した。

 2人の出会いは6歳の時。石川県かほく市の宇ノ気小学校1年生の時に同じクラスとなった。ともに2年で学童野球の「宇ノ気ブルーサンダー」に入り、4年時に初めてバッテリー。それから宇ノ気中、星稜高と9年間、最高の相棒、ライバルであり続けた。

 宇ノ気中2年秋には山瀬が投手として138キロを記録し、奥川の137キロを上回った。だが、山瀬の決意は固かった。「奥川がいなければ、投手をしていたかもしれない。ただ、奥川がいる以上、エースになれないことは分かっていた」と日本一の強肩捕手を目指すことに決めた。3年夏には全国中学校軟式大会で日本一。

当初2人は別々の高校への進学を希望していたが、希望進路を提出する前夜、電話で誓い合った。「2人で星稜に行って、高校でも全国制覇をしよう」

 星稜高では2年春から4季連続で甲子園に出場。3年夏には準優勝に輝いた。奥川が登板した高校公式戦45試合は全て山瀬がマスクをかぶった。19年ドラフトで別々のチームに入ることが決まり「対戦が実現したら?」と聞かれると、奥川は「絶対に負けたくないので三振を取る」。一方の山瀬は「今まで何回か対戦してほとんど三振。三振はしないように力をつけたい」と話していた。あれから7年。互いにここまでは順風満帆とはいかなかったが、今回の対決が2人を再び強くするはずだ。

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