◆明治安田J1百年構想リーグ(イースト)▽第11節 鹿島1―0浦和(18日・メルスタ)

 東の首位・鹿島は浦和を1―0で破り、昨季途中から続くリーグ戦の90分間無敗記録を26試合に伸ばした。DF濃野(のうの)公人(24)が決勝点をマークし、これで11試合で勝ち点29。

1試合あたり2・64の驚異的ペースで勝ち点を積み重ねており、参考記録ながら2020~21年の川崎が記録した無敗記録「30」に迫った。川崎は横浜Mに2―1で競り勝ち、東京Vは千葉を1―0で下した。

 攻められても慌てない。決められなくても動じない。0―0で試合が進んでも、自信に満ちた鹿島の選手たちは「その時」が訪れることを確信していた。後半36分、CKの流れから濃野が右足を振り抜き、値千金の決勝点。J創設以来、数々の激闘を演じてきた浦和に、ホームで王者の貫禄を示した。

 鬼木達監督(51)は「難しい時間もあったが前向きにトライしてくれた」と胸を張った。昨年7月から続くリーグ戦の90分間無敗記録は26試合に伸びた。

 J1の無敗記録は、日本代表MF三笘薫らを擁した20~21年の川崎がマークした30試合。鬼木監督が率いたJ歴代最強の呼び声高い“伝説”のチームが打ち立てた金字塔まで、残り4試合に迫った。今大会はJ1とは別大会扱いのため参考記録となるが、鹿島の強さが本物であることを証明する揺るぎない数字だ。

 チームは1月8日、始動日のミーティングで「連覇」を目指すことで意思統一。同月26日にリーグが百年構想リーグの記録を「別大会扱いとする」と声明を出したが、植田は「取れるタイトルは全部取る、それが鹿島」と動じず。「リーグが何と言おうと、うちは“連覇”を狙う」(クラブ幹部)と、全職員が“連覇”だけを見据えてチームをサポートしている。

 チームの大黒柱・鈴木は言う。「鹿島は全員が黒子になれるし、主役にもなれる」。昨季得点王のレオセアラが自陣で守備に奔走すれば、W杯2大会選出の司令塔・柴崎も体を張り、途中出場組が後半に試合をもり立てる。たとえ非公式であっても、鹿島は“連覇”だけを見据え、勝ち点を積み重ねる。(岡島 智哉)

 ◆明治安田百年構想リーグの記録 公式記録上は、通常のリーグ戦から独立した別大会の公式戦としてカウントされる。J1クラブ所属選手の場合、今大会の出場記録は「J1通算出場」「J1通算得点」の個人記録には加算されず、特別大会の記録として扱われる。25年シーズン優勝の鹿島が今大会で優勝した場合も、チームとしてのタイトル獲得数は増えるものの、正式な「J1連覇」の認定は行わない。

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